
歳を重ねると、新しい友達を作ることが難しくなる。学生時代の友人たちはそれぞれの人生を歩みはじめ、仕事に家庭にと忙しくなり、気軽に食事をすることも、まして飲みに行くことさえもなくなってしまう。それが自然だ。30代・40代になってできる友人はある意味特別な存在と言っていいだろう。互いの生活があるなかで、心を通わせることができるからだ。
今回私(佐藤)が紹介する、星野仁史さんも私にとっては特別な友人であり、同じ40代でありながらこんなにも違う人生があるのかと感じさせてくれる人物である。そんな彼と私の1日を比較してみた。私から見て、彼は成功者の部類に入ると思う。成功している人と、普通のおっさんのライフスタイルには違いがあるのか? いろいろと尋ねてみた。
・成功している人
私が思う成功者とは、経済的なゆとりもさることながら、自分で自分のやりたいことを形にして、収入を得ている人だと考えている。収入は多いに越したことはないのだが、たとえ少なかったとしても、仕事や生活に満足しているのなら、成功していると言っていい。
私も自分なりの満足を得ている。ある意味では成功しているとは思うのだが、自分の性格上の問題から常に不満を抱えるクセがあり、それが故にうまく行かないことも多い。もう45歳になって、自らの性格を矯正することをちょっと諦めた……。性格上の問題では満足しておらず、それを根底から解決することが難しいと自分で認めている以上、私は失敗していると言っていい。
・勝手なイメージ
そんな私はこう考えている。成功している人はもしかしたら、何か特別な日常を送っているのか? 成功者の勝手なイメージで言えば、次のようなことをやっている気がしてならない。
1.日の出よりも前に起きている
2.朝日を浴びる
3.1時間くらい瞑想している
4.植物と話す
5.月の光も浴びる
……とまあ、私のような煩悩にまみれた人間には、成功している印象のある人は「聖人」に見えて仕方がないのだ。本当のところはどうなのか? うまく行ってるであろう友人のひとりとして、星野さんに話を聞くことにした。
・どんな人物なのか?
彼は、ポルシェのカスタムブランド『Orange Flame』のプロデューサーであり、オリジナルファッションブランド『ARMY GIRL』の代表兼プロデューサーであり、そのほかにも不動産に関する仕事も行っている。平たくいえば「実業家」だ。
自らのイマジネーションと野心によって、世の中に新しい価値を創出する「クリエーター」と言ってもいいだろう。好きなことを追求して、事業を行っているのである。
大手タイヤメーカーの横浜ゴムに就職し、自動車業界でのノウハウを身につけた後に、フェラーリをはじめとする高級輸入車を取り扱う外資系総合商社「CORNES & Co., Ltd. 」に所属。のちに、先に挙げた2つのブランドを立ち上げるに至る。
・一方、私は?
一方、私はといえば、Webライターという肩書きを持つサラリーマンだ。ウマそうなメシを食って、街で偶然遭遇する変わったモノを見つけ、時々突飛なことをやって見せるだけの、そこらへんにゴロゴロいるおっさんのひとり。ネタが滑っても給料をもらうことができる稀有な存在と自負している。
高卒丸出しで上京して、飲食店で勤めた後に、ひょんなことから当編集部で働くようになって早10年。いまだ自分が何者なのかわかっていないと正直に白状しておこう。それが私だ。10年も勤めておきながら、悟らざることこの上なく、20歳の頃から変わることなく「自分探し」の旅を続けている。
・2人の出会い
さて、そんな2人は2018年の「東京オートサロン」の会場で出会うこととなる。毎年幕張メッセで開催されるカスタムカーの祭典で、私が訪ねたブースの出展者が星野さんだった。
私みたいなもんは、大体どこに行っても迷惑がられるというのに、星野さんは取材を喜んで頂いただけでなく、なんとオートサロンの打ち上げにまで招待してくれた。美人モデルが集結する飲み会が幸せすぎて、私は一瞬走馬燈がよぎったほどだ。
以来、彼とは時々連絡を取り合う仲になり、何度かネタの企画を相談させて頂いたこともある。今回も、星野さんの日常を知りたいと尋ねると、2つ返事で快諾してくれた。
・彼の日常
本当は彼のオフィスにお邪魔をしたかったのだが、現在引っ越し作業中につき足の踏み場もない状況とのことで、普段から打ち合わせ等で使っているという原宿の「ルッソカフェ」でお話を聞いた。このカフェのオーナーが星野さんと知人で、仕事でもお付き合いがあるとのこと。もうそれだけでオシャレ!
私の知り合いといえば、歌舞伎町の場末のバーのマスター(大変お世話になってます!)か、高円寺のサブカルイベントスペースの店長(大変お世話になってます!)くらい。私も含めて、決して原宿の似合うような人物ではなく、もっと言えば、さわやかさの欠片も持ち合わせていない。私も含めて……。
さて、ねたんでばかりいても話が進まないので、率直に星野さんに尋ねた。
佐藤「普段どうしてるんですか?」
星野「僕はね~……」
私は彼の言葉を聞く前に、心のなかでこう思っていた。
佐藤の心の声『日の出前に起きて朝日を浴びて、それから「仙人の水」を飲んで、そこからヨガと瞑想で2時間費やして、ナッツを食べてから植物と会話してるでしょ?』
と。勝手なイメージを心のなかで暴走させていたのだが、そうじゃなかった……。
星野「朝は大体7時に起きてますね。それで支度をして娘を幼稚園に連れていってから、そのまま事務所かな。それで午前中の仕事を済ませて、昼はジムに行ってます。最近は『暗闇バイクエクササイズ』に行きますね。日によるけど。
午後は事務所に戻るか、打ち合わせに出ることが多いかなあ。それで19時半頃に退社ですね。帰宅して子どもと過ごして、21時頃に寝かしつけた後に、夕食かなあ」
普通だ……。とても普通だ。オートサロンにブースを構えて、自分のポルシェを飾る男の日常は普通だった。
私はてっきり、超絶意識高い感じで霞(かすみ)でも食ってるかと思ったら、普通のパパだった。
・本当に好きなことをやる
彼の経歴や価値観について話を聞くと、彼の仕事観を決定づけるものが3つあった。まず1つが、外資系総合商社に転職した時に、そこで出会ったお客さんから多くの刺激を受けたという。
星野「31歳の時に転職して、フェラーリ、マセラティの営業部門に所属した訳だけど、そこで出会ったお客さんってやっぱり仕事とかお金とかに対して考えが違うんだよ。前職でサラリーマンだったけど、その時はこのままずっとこの道で行くんだろうなくらいにしか考えてなかった。
でも転職して、もっと自分のやりたいことをやっていいんだって気づかされたよね。やるなら30代のうちだって思って、36歳で独立して今に至るって感じかな」
2つ目は娘だ。
星野「僕は子どもに対してこう思ってる。自分の生きた証を見せたいって。それから世のパパのほとんどが思ってると思うけど、娘には「お父さんかっこいい」って言われたいよね(笑)」
そして最後のひとつは、歳だった。
星野「40代って、いろいろゆとりが出てくる頃かなと思う。本当に好きなことができるのって、40歳からの10年くらいだと思うんだよ。だからこの10年、好きなことをしっかりやっていきたいんだよね」
・自分のやりたいこと
親しい間柄だけど、価値観は全然別々で、まったく違う世界を見ていると私は勝手に思っていた。だが、年齢に対してはすごく良くわかる。いろいろ制約があったとしても、世の中と自分の折り合いがある程度ついて、20代や30代の時よりもやりやすくなる年齢が40代なのではないかと思う。そう長く好きなことを出来る訳ではないだろうけど、せめて40歳からの10年は、好きなことをやってみたいと思っていた。
それをやっているのが彼であり、やろうとしてやっていないのが自分なのかな? と感じるところがある。だから、彼が成功しているように見えていたのかもしれない。
いずれにしても、これだけは言える。自分のやりたいことは自分にしかわからない。年齢とか経済的な事情とか関係なく、自分の好きなことを長く続けられる人生は、素晴らしいものなのではないだろうか。
取材協力:『Orange Flame』、『ARMY GIRL』
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
佐藤英典

















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