大規模多人数参加型オンライン(MMO)RPGの世界で、高い支持を誇る作品『黒い砂漠』。そのモバイル版が2019年2月26日にリリースされた。リリース前から注目を集めていたタイトルで、キャラメイクだけを行うことができる体験版を入手した人も多いかもしれない。
実際のプレイはどんなものなのだろうか? MMOにうといオッサンの私(佐藤)もプレイしてみたところ……。暇をもてあましてしまう事態となった。ゲームで暇をもてあますってどういうこと?
・ファミコン世代のオッサン
リアルファミコン世代の私は、基本的にゲームが好きだ。プレイ自体は全然うまくないものの、自分なりの成長を楽しめるタイトルがとくに好きである。
FPSにしてもRPGにしても、他人から見ればあきれるほどヘタかもしれないが、それでも地道にプレイを続けて少しずつ上達したり、キャラが育つ様子を見てるのは楽しい。この作品にもそれを期待して始めてみることにした。
私はリリース前日に体験版をダウンロードして、キャラクターを事前に作っておいた。今回はiOS版で、ざっくり説明したいと思う。最初にゲームアプリをダウンロードすると、利用規約に同意しなければならない。
そのうえでゲームデータをダウンロード。ダウンロード容量はとても大きいのでWi-Fi環境でダウンロードすることをオススメする。アプリのダウンロードが終了したら、ゲームにログイン。LINE・Twitter・Google・Facebookのいずれかのアカウントと連携をすることができる。
ゲストでのプレイも可能だが、他の端末にデータの移行ができないので、これらのアカウントを利用した方が良いだろう。
続いて家門名を作成する。家門名とはユーザー名のことだ。他のプレイヤーと被らない限り、好きな名前を設定できる。
続いてキャラクター選択だ。デフォルトでは3人までキャラを作成できる。キャラクタースロットの拡張券を使用すれば、最大6人まで作成可能となっている。
クラスは5種。近接武器を得意とする「ウォーリア」、神聖な力を使う「ヴァルキリー」、魔力を操る「ウィッチ」、アックスによる攻撃で敵をなぎたおす「ジャイアント」、弓矢による遠距離攻撃を行う「レンジャー」だ。
キャラメイクでは、顔や体のつくりを細かく設定できる。ただし、クラスに設定された性別を変更することは、現段階ではできない。ウォーリア・ジャイアントは男性のみ。ヴァルキリー・ウィッチ・レンジャーは女性のみだ。
キャラクターができたら、プレイするサーバーを選択して冒険開始だ。
・ゲーム開始
さて、準備が整ったところでプレイ開始。ゲーム開始直後、キャラクターは浜辺で目を覚ます。そこに「闇の精霊」があらわれて話しかけるところからスタートだ。記憶喪失という設定らしく、精霊に導かれながらプレイ方法を学んでいく。いわゆるチュートリアルだ。
ちょっとずつやり方を学ぶのかと思ったら、チュートリアルはぐいぐい進んでいく。オートプレイが可能で、戦闘も移動も体力の回復に至るまですべてオートでこなすことが可能だ。
うっかりしていると、置いて行かれるので要注意。ストーリーの合い間に、武器や戦闘力の強化に関する内容が出てくるので、うかつにウ○コをしに行ったりすると、やり方がわからなくなるぞ。
そうこうしている間に、猛烈なスピードでレベルアップが進み、気が付けばレベルは2桁を超えている。そして最初のハイライト、ボス戦へとなだれ込む。
ここまで学んだことがちゃんと頭に入っていれば、難なく攻略できるはずだ。まずはここまでが1つの辛抱。何とか耐えてくれ。
・ボス戦後、いきなりやることが増える
最初のボスを攻略すると、劇的にできることが増える。もう、何から手をつけていいかわからなくなるくらい、課題が増す。ボスを倒すと領地が手に入る。
領地には領民がいて、彼らの力を借りて資源を採集したり、施設を建設・増築したり、また彼らのために食料を保管したりしなければならない。初期の段階ではプレイヤーの成長に合わせて領地が拡大したり、また放置していたら衰退したりするのかは不明だ。
領地を得るまで、ストーリーはほぼ1本道だったのに、急に自由度が上がってかなり戸惑う。本当に何から手をつけるべきか。どんな領民を採用すべきか。また金(シルバー)はどう使うべきなのか。一瞬パニックになりそうだ……。
・2時間プレイしたら
軽く2時間ほどプレイしてみた率直な感想としては……
ゲームがヘタなりに少しずつ上達したい私にとって……
地道にキャラを育てたい私にとって……
オートモードですべてのことがまかなえるこのゲームは……
できることが……
ほとんど…………
ない!
手ぶらでキャラが動くのは有難いけど、暇やねん。ゲームやってて暇ってどういうこと? 領地で遊ぶべきなのか? しばらくやってみて、ちょうど良いポイントを探してみたいと思う。