加熱式たばこ市場でアイコス(IQOS:フィリップモリス)に大幅な遅れをとっているJTは、2019年1月17日に新モデルの発表を行った。新しく登場したのは、従来のプルームテックの上位版にあたる「プルームテック プラス」と、高温加熱式のまったく新しいモデル「プルームS」である。
東京・虎ノ門のJTビルで行われた発表会で、ついにその全貌が明らかになったぞ~!! 発売開始はプルームテックの専門店「プルームショップ」とオンラインで1月29日からだ。購入予約は1月25日から!!
・温度の時代?
新デバイスは、1月17日11時より行われた同社の「RRP事業戦略について」の発表会のなかでお披露目された。
同社は「今後、加熱式たばこは温度で選ぶ時代になる」と語っていたが……。その流れは今に始まったことではない。葉たばこを吸うデバイス「ヴェポライザー」では、随分前から温度を150~220度くらいの範囲で設定できるものもあるし、アイコス互換機では低・中・高の3段階で温度の切り替えのできるものもある。
……それはさておき、事前の情報通りに発表されたのは、従来のモデルを引き継ぐ、低温加熱式のプルームテックプラス。
・プルームSの正体は……
そして吸い方が不明だった高温加熱式のプルームSだ。プルームSは、アイコスのヒートスティックのように、「たばこスティック」を挿入して喫煙するものらしい。
また、これまでJTは1つのモデルで加熱式たばこ市場で戦ってきたのだが、これからは3つのモデルで巻き返しを図ることになる。
使用感に関する細かいレポートは後の記事でお伝えするとして、2つのモデルの主な特徴をお伝えしておこう。まずはプルームテックプラスだ。
■プルームテックプラス
・低温加熱式、40度
・販売価格4980円
・発売開始日1月29日、予約開始日1月25日
・専用のたばこカプセルとカートリッジを使用
・銘柄はレギュラー2種とメンソールが2種。各500円
・カプセルのみ従来品との互換あり
・1カプセルの50パフ
・フル充電で250パフ可能
・充電時間は90分
・起動は本体中央のボタンを3回押
・ボタン3秒押で電源オフ
・充電方式はマイクロUSB
プルームテックの使用を断念した人の多くは、吸い応えの乏しさを感じたはずである。その点を大幅に補うのがこのプラスなのだとか。吸い応えを強化するために、カプセルはたばこ葉の量を増やし、リキッドにも改良を加えたそうである。
ちなみにプラスのカプセルは従来のモデルでも使用可能とのことだが、リキッドとの味の相性が異なるため、JTはカプセルの共用をオススメしないとのことだった。
■プルームS
・高温加熱式、200度
・販売価格7980円
・発売開始日1月29日、予約開始日1月25日
・専用のたばこスティックを使用
・銘柄はレギュラー1種とメンソールが2種。各480円
・スティック1本の使用時間は3分30秒。もしくは14回パフしたら加熱終了
・フル充電で10本の喫煙が可能
・連続喫煙可能
・本体が高温になると、一定のクールダウンの時間が必要
・充電時間は90分
・起動は本体上部のカバーをスライドする
・本体上のボタンを2秒押で電源オフ
・充電方式はマイクロUSB
以上、主な仕様についてお伝えした。吸い応えや使用感についてはさらに詳しく掘り下げた記事でお伝えしたいと思う。アイコスとの比較も行う予定だ。
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24