すでにお伝えした通り、『サザエさん』の過去作がこの度デジタル化され、Amazonプライム等で2018年12月26日から配信されている。今まで公式にはどこでも見ることのできなかった貴重な初期フィルム作品だ。

あらすじと画像を見た時点でヤバそうな気配をビンビン感じていた私(あひるねこ)は、さっそく1969年10月5日に放送された第1回を視聴してみた。その結果、お馴染みのキャラたちが今と違いやたら攻撃的なことに爆笑してしまったぞ。以下で詳しくお伝えしよう。

・『サザエさん』第1話を見た

『サザエさん』の記念すべき第1回は、「75点の天才!」「押売りよこんにちは!!」「お父さんはノイローゼ」の3本。かなりギャグ寄りの作品になっており、磯野家・フグ田の面々は今と若干性格が異なっているのが印象的だった。

・やたら攻撃的

特にサザエ、フネ、ワカメ、カツオは攻撃的な一面を持っていて、今の『サザエさん』ではありえないようなシーンも描かれるので必見である。そのすべてを書くと膨大な文量になってしまうため、ここでは個人的にグッときたシーンを箇条書きという形で記していきたい。それではどうぞ。

1. サザエがカツオのことをキチ〇イ扱いする
2. カツオを地面と平行になるくらいの勢いでぶん投げる
3. カツオがワカメを電気コードで捕えようとする
4. フネがハサミを持って波平を追いかけ回す
5. 鬼の形相で頭の毛を切り落とそうとする
6. カツオの頭が変形するほどの強さで物をぶつけるサザエ
7. タマをグーでぶん殴るカツオ
8. 2日間何も食べていないという人に「食べなくて済むなんて羨ましい」と言い放つサザエ
9. ワカメ「昨夜テレビで見たギャングは一度に11人殺したわよ」
10. カツオ、先生のことを先公と呼ぶ
11. 「押売り撃退装置」なるトラップが搭載されている磯野家
12. それに引っかかったマスオを見て高笑いするサザエ
13. 波平に背骨が折れたと勘違いさせるため悪質ないたずらを仕込むカツオ
14. 庭に野良犬が入ってきたかを確認しようと野球ボールを投げつけるカツオ
15. サザエとカツオ、波平にがんを宣告する


──以上である。1969年という時代によるものだろうか、ブラックなジョークが満載でつい笑ってしまった。放送禁止ワードが飛び交ったりタマをグーでぶん殴ったりって、そんなの今じゃありえないだろ……!

・声にも注目

もちろん見所はそれだけではないぞ。声優陣にも注目だ。放送開始から変わらないのは加藤みどりさん(サザエ)と貴家堂子さん(タラオ)のお二人で、カツオを演じているのはなんと大山のぶ代さん(!)。先代波平&先代フネ役の永井一郎さんと麻生美代子さんの声が聞けるのも嬉しいじゃないか。

『サザエさん』初期作品は、フジテレビの動画配信サービス「FOD」と「Amazon Prime Video」にて現在配信中だ。1969年~1970年に放送された回が50話分も見られるので、いつもと違う磯野一家を見たい人は今すぐチェックしてみてくれ!

参照元:AmazonFOD
執筆:あひるねこ