ゲーム業界で100人対戦ゲームは三強時代に入っている。元祖の『プレイヤーアンノウンズ バトルグラウンズ(PUBG)』、スマホ版で先行した『荒野行動』。PS4で先行した『フォートナイト』。この3作が日々しのぎを削っているといっても過言ではないだろう。
そんななか、スマホ版のTPS(三人称視点)シューティングゲームが話題となっている。その作品とは、『フォートバトル行動ナイト』だ。え? 何その三作合体みたいな名前!? 何だかよくわからないので、とりあえずやってみた!!
・このゲームの名前は?
App Storeの説明には次のようにある。
「待望の「Fortress Airborne Action」モバイル版が正式にIOSプラットフォームに搭載されました」
あれ? このゲームは「フォートバトル行動ナイト」じゃないの? Fortress Airborne Actionモバイル版ってナニ? ま、いいいか。やってみりゃわかるか。
さっそくダウンロードして起動しようとすると、アプリのアイコンにまた違う名前が……。「戦闘の生存」……。
・名前が勝手に決まってる
大抵この手のゲームは、最初にプレイヤー設定があるものだ。ところがこのゲームにはそれがなく、いきなりホーム画面。
もしかして、左端にあるこのひらがなは自分の名前なのか? ぬきば?
ヨシ! ぬきばで結構だ。ぬきばとして頑張るぞ! さっそくゲームスタートじゃいッ!! ぬきば、いきまーーっす!
ブリーフィングの画面はフォートナイトっぽい。自分のキャラがどういう状態なのかわからないけど、たぶん男性ということになっているのだろう。フィールドを見ると、他のプレイヤーが駆け回っている。バトルロイヤルゲームにはよくある光景だ。カウントダウンが終わると、プレイヤーは飛空艇らしきものに乗って、戦闘フィールド上空からダイブする。
よ~し、ドン勝するぞ! ぬきばの実力を見せてやる。ってことで、バルーン付きの乗り物でフィールドへGO!
・フォートナイトチック
見た目はかなりフォートナイトに近い。ファンタジックなタッチの作画や、武器の切り替えボタンなどはほとんどフォートナイト。だが、フォートナイトのように壁や階段を建設するコマンドがない。似ているのは見た目だけだ。
他の三作同様に、時間とともにフィールドが狭くなり、プレイヤーは安全地帯へと移動していくはずなのだが、毒霧の進行が猛烈に遅い。
遅いだけならまだしも、気が付くと安全地帯がどこかわからなくなった! どこに移動すればいいんだよ、コレ!?
もしかして、毒霧ゾーンはなくなったのか? と思って振り返ると、すぐそこまで来てた。あの青い点々が浮かび上がっている向こうに行くと体力を削られるはずだ。
・設定を開こうとしたら広告
そうこうしている間に、15人も倒している。マジかよ、初参戦で成績良すぎる。敵が呆れるほど弱いので、バンバン倒せるのはいいんだけど、手ごたえがないというか、張り合いがないというか……。
残り5人まで来たところで、敵がどこにいるのかわからない。誰からも攻撃されないまま、時間だけが経過していく。どうなってんだコレ? 毒霧も迫って来ないし、面倒くせえから一旦ホーム画面に戻ろうと、設定ボタンを押すと……。
他のゲームアプリの30秒広告が出てきた! ウソだろ、そんなに待ってたら敵にやられるじゃないか!
何とか耐えて戻ってみると、やられてない。あれ? 敵はリアルプレイヤーじゃないってことか。100人対戦バトルロイヤルじゃないなコレは。設定画面をよく見てみると……
「せんしてぃびてぃ」
ハンパに日本語使うなら、アルファベットでいいじゃないか……。
ホーム画面に戻って、機能や設定について確認しようとすると、どのボタンを押しても1回1回広告が出てくる。
その度ごとに、30秒待たなければならず、何ひとつスムーズに確認できない。私(佐藤)はそっとアプリを削除した……。『PUBモバイルゲームバトル』でも、もう少し遊べたぞ……。
参照元:フォートバトル行動ナイト
Report:佐藤英典
Screenshot:iOS