100人対戦バトルシューターは新時代を迎えようとしている。言うまでもなく、その元祖は『PUBG』である。ライバルゲームの『フォートナイト』は、人気アイドルグループ「TOKIO」をイメージキャラクターに起用して、テレビCMや駅などのサイネージでバンバン広告を打って出ている。一方、スマホゲーム市場で先行していた『荒野行動』は……。

2018年8月に『進撃の巨人』とのコラボを実施して、存在感をアピールしていたのだがそれも終わり、いよいよ風前の灯か……。と思ったら、地味にアップデートを繰り返して、PUBGではできない新要素をいくつも投入していたぞ!

・衣装の豊富さが魅力だったが……

荒野行動は、PUBGに比べると豊富なアバター衣装などで「カスタマイズの自由さ」を売りに、差別化を図ってきた。しかし、最近はPUBGも新しい衣装を豊富にそろえており、カスタム面においては2つのゲームの違いはほぼなくなってきている。そんななかで荒野行動はアップデートを繰り返して、PUBGにはない新しいゲーム要素を次々とリリースしている。


・夜戦を行うことができる

その代表的なものが夜戦(闇戦Plus)だ。これはその名の通りに、暗闇のなかで戦闘を行うモード。フィールドに出ると辺りは真っ暗。手探りのような状態で物資を集めて、他のプレイヤーと生き残りをかけて戦う。


幸いなのは、暗視スコープなどのアイテムを駆使すれば、相手の居場所を把握することができることだ。


また、一定時間が経過すると日が昇り、通常モードと変わらない状態でプレイすることができる。周囲の状況を見極めて、フィールドを移動する必要がある。


・役割分担の共同作戦

もうひとつの大きな新要素は、「共同作戦」だ。これは、5人のチーム(クインテット)がそれぞれ役割を選んでチームに参加する。「才能」と呼ばれる役割は、守護・突撃・狙撃・医療・偵察の5つ。才能に応じて、初期装備や使用可能な武器などに違いがあり、各々の特性を生かして戦闘を行う。

個人の能力よりも、チームワークが試される戦いになるだろう。


・視点を即座に切り替え

これらのゲームモードのほかに、荒野行動では細かい点でも、PUBGにはない機能がある。たとえば、TPP(三人称視点)とFPP(一人称視点)の切り替え。


PUBGの場合は、視点はゲームモードを選択する際に、事前に選ばなければならない。


・AIターゲット

武器の性能を試す「射撃場」には、AIターゲットが導入されている。これは動かない的(まと)を相手に射撃練習をするよりも、よりプレイヤーに近い形の的として、導入されたものだろう。これもまたPUBGにはない要素だ。


・近接武器「刀」

荒野行動の近接武器には「刀」がある。カスタムルームで、チャンバラごっこをやることが可能だ。概して、多くのプレイヤーが素手で殴り合いをするか、圧力鍋で殴り合いをするケースが多いのだが……。


・籠城した敵には毒ガス弾

最後に紹介したのは、建物の窓にはガラスが入っていること。最新アップデートまでは、あまり意味のない要素だったが、今回のアップデートで「毒ガス弾」が実装された。

これにより、籠城している敵を毒ガス弾で炙り出すことができる。退路を断たれた敵プレイヤーは、窓ガラスを突き破って建物の外へと避難してくる。そこを一網打尽、なんてこともできるだろう。


・9月には新マップ「東京」

このほかにも夜戦用のライト付きヘルメットがあったり、フィールドのオイル缶を炸裂することができるなど、地味な改良や実装を積み重ねている。9月には新マップ「東京」が実装される予定だ。これで、PUBGとの溝を縮めることができるのだろうか。荒野行動の小さな積み重ねは、後々大きな成果を生み出しそうだ。

参照元:荒野行動
執筆:佐藤英典
Screenshot:iOS「荒野行動」

▼毒ガス弾で自爆することもあるようだ

▼オイル缶を爆弾代わりに使える