平成最後の有馬記念がいよいよ2018年12月23日に開催される。有馬記念といえば、世相を表すことでも知られているG1だ。昨年、1年を表す一文字である「北」からキタサンブラックが優勝したことをはじめ、9.11事件の年にマンハッタンカフェ&アメリカンボス、他にも山本モナさんのアドマイヤモナークなど、気がついたらサインが出ていたなんてことが少なくない。

アーモンドアイが回避したことで混戦模様となった今年の有馬記念。2018年の世相で馬券を買うとしたらどんなサインが出ているのだろうか。今年1年を振り返ると、なんとこの馬がもっとも世相を反映していた。

・複数該当

ずばりオジュウチョウサンである。今年活躍した人といったら、なんといっても二刀流でメジャーリーグに挑戦した大谷翔平選手だろう。競馬ファンならご存じだろうが、オジュウチョウサンは平地と障害の二刀流馬。がっつりサインが出ていると感じるのは気のせいではない。

また、平昌五輪も当てはまる。羽生結弦選手が連覇したことを考えたら、昨年の有馬記念をキタサンブラックで勝った武豊騎手がオジュウチョウサンで……とさらにサイン馬券をプッシュする。そして今年は自然災 “害” の多かった1年だった。オジュウチョウサンは障 “害” レースで連勝を重ね、平地に戻ってきたことも忘れてはいけないだろう。

・音楽&政治

今年1年でヒットした曲、そこから思い浮かぶのはDA PUMPの『U.S.A』という人は多いはず。DA PUMPはパフォーマーのいるグループであることからパフォーマプロミスが浮上してくる。また、北朝鮮の核廃棄や南北首脳会談など、プロミスも連想できるので注意するべき一頭かも。

・サッカーW杯

今年は4年に一度のサッカーW杯イヤーで優勝したのはフランス。ということは同国出身のルメール騎手にサインが出ているとも考えられる。おそらく騎乗予定馬のレイデオロが1番人気になると予想されるため穴党からすると面白くない馬券だが、順当に走る可能性も大いにある。

また、今年のルメール騎手はG1連勝記録を前人未到の「4」に伸ばし、12月18日の時点で年間G1勝利も「8」など半端ない活躍が光る。サッカーでは大迫選手だったが、競馬では「ルメール半端ないって!」とも言える内容だ。

他の流行語から予想しても、「そだねー」もレイデオロに繋がるかもしれない。「結局、レイデオロが勝ったね」「そだねー」なんて会話がそのあたりでありそうな気もする。

・年齢のサイン

そして2018年は将棋の藤井聡太七段、卓球の張本智和選手など史上最年少で記録を打ち立てる若者の活躍も目立った。有馬記念には3歳馬のブラストワンピースが出走予定。同レースでは3歳馬が活躍するケースも珍しくないので期待できるかも。

逆に「おっさんずラブ」が流行したように、おっさん馬の活躍があるかもしれない。該当するのはサウンズオブアース、サクラアンプルール、オジュウチョウサンといったところだろうか。ここでもオジュウチョウサンはヒットする。

・奇跡&引退

他にもゴルフのタイガー・ウッズが復活したことやサッカーW杯で日本代表が他力本願で奇跡のベスト16進出など、キセキやマカヒキも考えられる。一方、安室奈美恵さんや小室哲哉さんらの引退から、有馬記念で引退を表明しているサトノダイヤモンドやサウンズオブアースもサインが出ている。残り数日、いろんな方向から有馬記念を楽しんでいただけたら幸いだ。

参照元:JRA公式サイト
予想・執筆:万馬券原田
イラスト:万馬券原田稲葉翔子マミヤ狂四郎
Photo:RocketNews24.