あっという間、本当にあっという間の2018年だった。プロ野球のシーズンが終わってしばらく経つが、早くも各チームは来季に向けて動いている。目指すは日本一。監督が変わったチームがあれば新天地を求めた選手もいて、すでに戦いは始まっている。

シーズンオフの今、次なる楽しみはキャンプからオープン戦といったところだが、他球団と少し異なるのが横浜DeNAベイスターズだ。今では毎年恒例となりつつあるドキュメンタリー映像の最新作が公開を予定している。6年目の今年は12月14日から映画館で上映される。

・人間らしさを感じるドキュメンタリー

横浜DeNAベイスターズは、球団として新たな歴史を歩み始めた2012年からドキュメンタリー映像を制作してきた。シーズン中、カメラがチームに密着する同シリーズは日本のスポーツ界で他にない取り組みとあって、毎年のように注目されている。

今年は『FOR REAL-遠い、クライマックス。-』というタイトルで、記者は公開を前に試写会へ足を運んできた。そして感想を一言でいうと最高だった。過去の作品も映画会社かと思うくらいのクオリティだったが、今年はさらに良かった。

個人的には、極限の競争社会で生きるプロアスリートの姿を見られたのに感動した。プロ野球は華やかな舞台と思われがちだが、内容は普段見られないものばかりですべてがリアル。選手たちの苦悩、怒り、絶望……苦闘する様子は、想像できないほどの “人間らしさ” があった。

・初心を思い出す傑作

また、大事なことも思い出させてくれる。チームとしてどうあるべきか、目標を達成するために何が足りなかったのかなど、社会や学校でも同じような境遇はある。今作を見て、選手たちと自分を重ね合わせる人も多そうだ。そして、忘れがちになってしまう初心を思い出させてくれるような作品だったようにも思う。

ここで内容は明かせないが、ベイスターズファンはもちろん、すべての野球ファン、仕事や勉強で悩みを抱えている人にまで刺さる傑作だと断言できる。公開まで間もなく。映画の詳細、DVDやブルーレイに関する情報は公式サイトをご覧いただきたい。

参照元:YouTube横浜DeNAベイスターズ公式サイト
執筆:原田たかし

▼今作のトレーラーはこちら