以前の記事で、南米ペルーからわざわざ私(佐藤)に会いに来てくれた人物についてお伝えした。同国でサブカルチャーやアニメや漫画などについて伝える「KACHA.PE」というサイトを運営するホセさんだ。
彼の話では、ペルーで日本のアニメ・漫画作品の人気は高く、特に『ドラゴンボール』は国民的な人気を博しており、子どもに「悟空」や「ブルマ」と名付ける親もいるほどなのだとか。実際にどれくらいキャラの名前の人がいるのか? その詳細がわかったのでお伝えしよう。実は一番多い名前は悟空ではなかった!
・ペルーの政府機関の発表
ホセさんは、2017年に政府の機関(RENIEC PERÚ:全国身分登録機関)が発表した内容の一部を、私に教えてくれていた。お会いした後にメールでその詳細が記されたインフォグラフのURLを送ってくれたのである。それを見ると、1位は悟空かと思ったら、全然違うじゃないか!
・2017年に発表されたキャラ名
GOHAN(悟飯) 169人
SHEN(シェンもしくは神龍) 114人
VIDEL(ビーデル) 51人
ARALE(アラレちゃん) 34人
BROLY(ブロリー) 34人
BILLS(ビルス) 26人
MILK(チチ) 19人
ROSHI(亀仙人) 18人
KRILIN(クリリン) 12人
HIT(ヒット) 12人
PUAR(プーアル) 12人
TRUNKS(トランクス) 11人
GOTEN(悟天) 10人
BULMA(ブルマ) 7人
GOKU(悟空) 5人
KAIO(界王) 5人
PICCOLO(ピッコロ) 4人
JIREN(ジレン) 4人
WISS(ウイス) 4人
ZENO(全王) 4人
PAN(パン) 4人
CELL(セル) 3人
GOKU(悟空) 2人
VEGETA(ベジータ) 2人
RADITZ(ラディッツ) 2人
BOO(魔人ブウ) 2人
NAPA(ナッパ) 1人
FREEZER(フリーザ) 1人
・ナッパやラディッツまで
という結果だった。意外にも1位は悟空ではなく「悟飯」。悟空は2位かと思ったら、悟飯に続くのは「シェン」となっている。なぜか悟空は5人と2人で2度もランクに入っている。これはもしかしたら、幼少期と青年期の違いがあるのかも?
それにも増して意外なのが、「ベジータ」や「ピッコロ」などを凌いで、「クリリン」や「亀仙人(ROSHI)」が多いこと。さらには、「ラディッツ」や「ナッパ」と子どもに名付ける親がいるのも驚きである。ラディッツか~……。
いずれにしても、ペルーではドラゴンボールが高い人気を誇ることは間違いない。原作は終了しているが、映画作品の公開は続いている。今後もキャラ名の子どもが増えるのかも。できれば強いキャラの名前を命名してもらえる子どもが増えると良いのだが……。
参照元:Facebook @RENIECPERU
執筆:佐藤英典
イラスト:中澤星児