シリアで武装勢力に拘束され、つい先日解放されたフリージャーナリストの安田純平さん。とにかく命があって何よりだが、多くの人が気になっていた “あの謎” の理由をNHKが報じている。

NHKニュースによれば、安田さんはトルコから日本に向かう機内で、今年7月に公開された映像の中で「私の名前はウマルです。韓国人です」と話した理由を明かしたという。果たしてその理由は何だったのか? 詳細は以下でご覧いただきたい。

・NHKが報じる

2018年7月に武装勢力が公開した1本の動画。その中で安田さんは「私の名前はウマルです。韓国人です」と語っており、各方面で様々な憶測を呼んでいた。ウマルとは何なのか? そして安田さんは日本人ではないのか? そう語ったのには以下のような理由があったという。


・ウマルと名乗った理由

「拘束中に事情があってイスラム教に改宗しなければならず、そこで自分で “ウマル” というのを選んでいた。彼らが設定したルールに従って言った」

・韓国人と発言した理由

「日本人であることとか、私の実名を言うと、ほかの囚人がきいて、もし彼らが解放された場合、私の監禁場所を知っているので、例えば日本側に通報するとか、ほかの組織に通報するとかしたら、ばれてしまう。だから、実名を言うとか日本人とか言うのは禁止されていた」


つまりウマルと名乗ったことも韓国人と発言したことも、生き続けるため「武装勢力のルールに従った」ということになるだろう。安田さんには様々な批判の声もあるが、あの状況で武装勢力に逆らえる人はそう多くないのではあるまいか?

・ネットの声

「納得した」
「俺も拘束されたら言いなりになると思う」
「要するに、言わせてもらえなかったってことね」
「うーん、ちょっとわからないなぁ」
「日本語しゃべってる時点でバレてる気もするけど……」
「安田さんを批判してた人は同じ状態になっても、日本人と言い切りイスラム教に改宗しないんだよね?」
「きっと我々が想像できない世界だったんだろう、支離滅裂だとしても無理はない」
「とりあえず解放されてよかった」

先述のように安田さんを批判する声は多い。ともあれ、1つの命が救われたことは素直に喜ぶべきではなかろうか? 帰国後、安田さんの口から何が語られるのか注目される。

参照元:Twitter@nhk_news
執筆:P.K.サンジュン

▼今後、安田さんの口から何が語られるのだろうか?