買って〜! 買って、買って、買って〜〜〜〜〜〜!!! オモチャ売り場やお菓子売り場で大泣きする子供。その場に遭遇したことがある人、あるいは、自分がまさにそんな子供だったという人も多いだろう。

だが子供だけでなく、親だって泣きたいのだ。ああ、他の人に迷惑がかかる、でも、泣き止ませるためだけに物を買い与えるのも良くなさそう……と葛藤に苛まれる。

Q&Aプラットフォーム『Quora』にも、そんな親からのお悩み相談がアップされている。様々な人がアドバイスを投稿しているが、ある「オモチャ屋の店主」からの答えが特に大きな注目を集めているのでご紹介したい。

今から数年前、次のような相談が『Quora』に投稿された。


相談者:「店に行くと、オモチャを買わないと子供が大泣きします。私はどうすればいいのでしょうか?」


これに対してサイト上では100以上の回答が寄せられ、2018年になった今も多くの人の関心を集めている。中でも人気が高いのがオモチャ屋「Villa Villekulla Toys」のオーナー、テレサ・ダンカンさんのご意見だ。

ダンカンさんは「私はオモチャ屋を営んでいるので、こんな光景を毎日目撃しています」と書き始める。様々な親子を見てきたダンカンさんは、「次の対処法が一番良いのではないか」と思い至るようになったとのことだ。


「最初に、子供が泣き叫んでも、ばつの悪さを感じないでください。子供がいれば、誰だって同じ経験をしているはずです。親であるあなたが、周りの目を気にしないようにすれば、あとは簡単に対処できるものです」


「まず、そこでオモチャを買ってしまってはいけません」


え? オモチャ屋さんがそんなこと言ってしまってもいいの? 「そうです。オモチャ屋を営む私が、その場ではオモチャを買うなと言うんです」そうダンカンさんは続ける。「お行儀を良くしていたご褒美として、オモチャを買ってあげればいいのです」

だが、買うタイミングが大切だ。「ただし、子供が一緒にいるときにはオモチャは買いません。お店でお行儀良くできたら、一定期間をあけた後に親だけが店に行き、子供が欲しがっていた物を買ってあげてもいいかもしれません」

この方法をとり続ければ、子供は「オモチャ屋に来た時には何も買ってもらえない」と理解していき、次第に大泣きしなくなるというのだ。また、別にこんな方法も紹介していた。


「お店に行く前に『今日は何も買わないけれど、クリスマスやお誕生日に欲しいものがあれば見せてね』と言い聞かせてください。この方法を続けること! 子供が泣くからって、オモチャを買う必要はないんです!!」


このダンカンさんのアドバイスは、「参考にしたい」「大賛成だ」「一度買ってしまえば、子供は泣き落としが通じると思ってしまうもんね」など多くの賛同の声が集まっている。ちなみにユーザーネーム アレクサンドラ・ダムスカーさんによる回答も、同様の人気を誇っていた。一部だが、こちらも紹介しておきたい。


「決して我を失わず、怒りに身をまかせないでください。子供は自分をコントロールすることが苦手で、コミュニケーションの取り方も未熟。良い対処法も分かっていません。子供は親から与えられるものを受け取り、親から教わったことを覚えます。不満への対処法や、我慢する方法なども、親を真似るんです」


参照元:Quora[1][2][3](英語)
執筆:小千谷サチ
Photo:Rocketnews24