昨日、10月1日は「コーヒーの日」だったそうだ。もう10月1日は終わってしまっているが、10月1日は「法の日」であり「日本酒の日」であり、そして「コーヒーの日」でもあったそうである。うむ……完全に乗り遅れた。

それはどうでもいいとして、みなさんは最近「缶コーヒー」を飲んでいるだろうか? ぶっちゃけ、私(P.K.サンジュン)はコンビニの淹れたてコーヒーは毎日飲んでいるものの、缶コーヒーは1年以上飲んでいない。うーむ、果たして「いま飲んでも美味しい缶コーヒー」なんて存在するのだろうか?

・7名でテイスティング

悪く言うつもりはないが、コンビニやカフェの「淹れたてコーヒー」と「缶コーヒー」の違いは明らかだろう。それもそのはず、知り合いのバリスタによれば、コーヒーは “淹れたて曳きたて” の「鮮度が命」だという。

缶コーヒー業界の内情まではわからないが、コンビニの「淹れたてコーヒー」の出現以来、売り上げは相当落ちているに違いない。今回は編集部の7名でテイスティングしてみたが、全員が「日常的に缶コーヒーを飲んでいない」とのことであった。

だがしかし、もしかしたら缶コーヒーも缶コーヒーで、我々の知らぬ間に進化を遂げているのかもしれない。テレビを見れば今でも缶コーヒーのCMは多いし、何より売れ筋である缶コーヒーを、各企業がこのまま放っておくハズがないではないか。

・10種類の缶コーヒーを用意

というわけで、今回はコンビニや自動販売機で売っているメジャーどころの缶コーヒーを10種類用意した。これを編集部の7人で試飲し、美味しいと思う缶コーヒーを選ぶシンプルなルールである。果たして「いま飲んでも美味しい缶コーヒー」は存在したのだろうか……?

さっそく、テイスティングを始めると、みんなのリアクションがあまりよろしくない。


「うすい」


「ああ、缶コーヒーって感じ」


「これで130円か……」


……などとネガティブなリアクションが多い。ただ、それでも断トツの支持を集めた缶コーヒーも存在したので、以下で好評だったものと併せてご紹介しよう。

「ジョージア・エメラルドマウンテン」「ボス・レインボーマウンテン」「ワンダ・モーニングショット」

こちらの3種類は「缶コーヒーらしい美味しい缶コーヒー」との意見を集めた。わざわざ飲むかは別にして「缶コーヒーを飲みたくなったら選ぶ」という意見が多いようだ。どれも定番商品だけに、その安定感は抜群であった。

「ジョージア・デミタス微糖」

コーヒーというよりは「ココアっぽくて美味しい」と好評だったのが、ジョージアのデミタス微糖である。確かに口当たりがココアのようで、缶コーヒーっぽさはあまり感じなかった。やや検証の趣旨とは外れるが、特に普段あまりコーヒーを飲まない人から好評だったことは記述しておこう。

「タリーズ バリスタズ デミタス」

今回用意した10種類の中で、断トツの支持を集めたのは「タリーズ バリスタズ デミタス」であった。わずかに砂糖は入っているものの、その苦みやキレ味は他の缶コーヒーと一線を画している。特に「毎日淹れたてコーヒーを飲んでいる人」から絶大な支持を集めていた。

こちらの商品は伊藤園の自動販売機で販売されていたもので、私も初めて飲んだが軽いカルチャーショックを受けたほど、明らかに他の缶コーヒーとは違う。もし、淹れたてコーヒーがない時代に逆戻りしたら、私は毎日「タリーズ バリスタズ デミタス」を選ぶハズだ。

まとめると、淹れたてコーヒーより美味しいかどうかは別にして、缶コーヒーの中には「明らかに進化しているものもあった」ということになる。淹れたてコーヒーは強敵だが、それでもいずれまた「缶コーヒーの時代」がやってこないとは限らない。缶コーヒーに携わるみなさん、どうか頑張ってください!

Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼「缶コーヒーの時代」がいつかまた来る……かもしれない。