皆さんが日常でふせんを使う頻度はどの程度だろうか? 筆者の場合は必須なので、仕事場にはもちろんのこと筆箱にも常に一束入れている。ふせんとの付き合いは長いのだが、これまで特に良し悪しなど考えたこともなかった

しいて不満点をあげるなら、筆箱の中でヨレヨレになったり汚れたりしないものがあれば良いなぁという程度。今回はたまたまストックを切らした筆者が、近所の文具店でそんな不満を解消してくれるナイスなふせんと出会ったので紹介したいと思う。

・見た目はリップ

それがリップ型のふせん「 Lipno(リップノ)」。見た目や大きさはマジであのメンソレータムとかのリップに似ている。シンプルに紙が束になっている形が多いふせんコーナーにあれば、外見だけで中々目立つ商品だと思う。

公式サイトによると、どうやら発売自体は2017年11月22日ということで、そこそこ前からあったようだ。今回は忘れていたのだが、筆者はいつもAmazonでポストイットをまとめ買いしている。ずっと文房具屋のふせんコーナーに足を運んでいなかったため、これまで気づかなかったのだろう。

・文具女子に好評なようす

色合いやデザイン的に女性向けな感じがするし、袋には「文具女子アワード受賞」と書いてある。おいおい、めっちゃ女子向けじゃねーか。そういえば筆者は今までリップを使ったこともなかった。身も心も唇も枯れるがままなライフスタイルなのだ。

いいのだろうか……こんな女子からもリップからも無縁なおっさんが買ってしまって。しかし、文房具に性別は関係ない。女子向けのふせん程度なんでもないと思い直し購入。

・ギミックが面白い

実際に開封して使ってみると、なかなか少年心をくすぐるギミック感が楽しい。ギミックといっても、必要なだけ引っ張り出して、余ったら巻き戻すだけだがこういうのが楽しいのだ。

なお、ふせんには等間隔にミシン線が入っていて、手で簡単に切ることができる。そして、使い終わったらまたキャップをかぶせてしまっておくという感じだ。このキャップが結構しっかりはまるので、筆箱の中で簡単には取れそうにないのも嬉しい。

・絶妙なサイズ

筆者的には、このキャップとリップと同じくらいのサイズこそがリップノの一番気に入った点だ。先にも書いたが、ほとんど進化しきった感のあるふせん界において、筆者がストレスに感じるのはヨレヨレになったり汚れたりかさばる点。

しかし、リップノならキャップが常にふせんをクリーンに保ってくれる。さらにこの、ペンよりも少し太くスティックのりより細いというのは絶妙にかさばらず実にナイスだ。

・紙ではなくフィルム製

ちなみに、書き心地などはよくあるフィルム製のふせんと同じだ。一応シャープペンシルと水性のゲルインクボールペン、そしてぺんてるの水性サインペンで書き比べてみた。

すると、やはりフィルムなため水性のサインペンは文字がにじみ、指でこするとインクがついた。しかし、シャープペンとボールペンは普通に書けるし、特に問題はない。ボールペンも一応水性だが、こちらは書いてすぐに指でこすってみても にじんだりしなかった。

・コスパはそこまでよくない

ということで、使用感についてはおおむね満足だ。難点をあげるとすれば、他と比較した場合のコスパだろう。今まで筆者は、Amazonで100枚セット10個入りで大体400円前後のポストイットを購入してストックしていた。

それに対してリップノは、本体540円で詰め替え用が194円。ロール1巻きでふせん70枚分ということなので、ポストイットと比べるとその差は圧倒的。しかし、筆者の個人的な意見としては「筆箱の中で汚れずかさばらない」という点がコストに見合う

もし筆者同様、かさばらずに用紙をクリーンなまま保てるふせんを求めているなら「リップノ」はなかなかイイと思う。用紙も柄入りから無地まで種類が豊富。女子はもちろん、筆者みたいに女子やリップと無縁なおっさんにもお勧めだ!

参考リンク:カンミ堂
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.