久々にヤバいヤツが来てしまった──。これまで「チョコレート味」や「ショートケーキ味」などの “甘い系カップ焼きそば” で世間をザワつかせてきた明星一平ちゃんが、2018年9月3日より「あんこ団子味」と「みたらし団子味」のそれぞれ焼きうどんを全国で発売するというのだ。

2017年の「チョコレート味」以来、すっかり影を潜めていた “甘い系カップ麺” だけにドキドキが止まらないが、結果から言うと両方とも激マズ! かの有名なマザー・テレサでさえ、これを食べたら往復ビンタをいとわないことだろう。

・お月見シーズンに合わせた新商品

もう間もなくやってくるお月見のシーズンを控え、9月3日より発売になるのが『明星一平ちゃん夜店の焼うどん あんこ団子味』と『みたらし団子味』である。希望小売価格はそれぞれ税別180円、明星によれば「和スイーツのお団子の味わいをイメージした特別版の焼うどん」とのことだ。

(たぶん)大惨敗を喫したチョコレート味以来、もうスイーツ系カップ麺は諦めたかと思いきや、ここに来て突然の団子味……。明星のセンスと勇気、そして何より未知の領域へと踏み込む “フロンティア精神” には頭が下がるばかりである。

ただし、両方とも普通にまずかった──。明星から送られてきた『あんこ団子味』も『みたらし団子味』も、パッケージを見た時点でイヤな予感しかしない。ただし、逆に “怖いもの見たさ” 的な感情を強く刺激されたことは記述しておこう。

・食べてみた

さて、『あんこ団子味』と『みたらし団子味』だが、作り方は通常のカップうどんと変わらない。お湯を入れて5分待ち、湯切りしてから特製ソースを絡めれば完成だ。香り自体は悪くなく、特に『あんこ団子味』は駅構内でフワッと漂ってくる甘いバター系のニオイである。


だけど信じてる、信じてる、君を信じてる──


なぜか槇原敬之の「SPY」が頭の中を駆け巡る中、一口食べてみると……。


はいはいはい、うむ……まずい! わかってたけどまずい!! 味の再現度的には両方ともそれなりに高く、特に『みたらし団子味』は「あ、みたらし団子やん」と納得できる。ただ、団子が1本でいいようにこの量は重い! とてもじゃないが食べきれないよ、明星さん……。

念のため他の記者にも試食してもらったところ、残念ながら「美味しい」という声は聞かれなかった。もしマザー・テレサが大のお団子好きだとしたら、往復ビンタをいとわないことだろう。ある意味で奇跡的な商品であることは間違いない。

・人類には早すぎた

また、激マズではあったものの、もちろん食べられないことはなかった。ただ、あまりにもアグレッシブな商品であり「カップ麺 = しょっぱいもの」とインプットされている我々人類には、『あんこ団子味』と『みたらし団子味』は早すぎるだけなのかもしれない。

とはいえ、個人的には「明星」のフロンティア精神に敬意を表し、株の1つでも購入したい気持ちになった。こんな無謀な挑戦をこの規模で行える企業がどれくらいあることだろう? 明星のような遊び心ある企業こそが、いまの日本には必要なハズだ。

参考リンク:明星食品「ニュースリリース」
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼まずいけど、明星の勇気に敬意を表し全国民が買うべき。

▼なぜか心の中を駆け巡った槇原敬之の「SPY」はこちら。