浮気しちゃっていたのである。“本物” に。
私は大の料理好き。調理をする際の計量カップは、イノマタの「なるほど計量カップ」を前々から使っていた。上からメモリが見える計量カップで、愛用している人も多いだろう。ボロボロになるまで使い込んだ。しかし、今年2018年の正月……
LoFt(ロフト)で買った福袋の中に、「なるほど計量カップ」の元祖にして “本物” とも言えるであろう計量カップ、OXO(オクソー)のベストセラー商品『アングルドメジャーカップ』が入っていたのである。こ、これが、本物かァ……
100円の「なるほど計量カップ」はボロボロだし、ここらで本物の『アングルドメジャーカップ』に鞍替えするか……と使い始めた。さすがは元祖にしてベストセラー、取っ手も重厚で持ちやすく、デザイン的にもオッシャレ〜♪ とウッキウキ。
しかし!
使っていくうちに、問題点も見えてきた。まずは、その「かっこいいデザイン」なのが仇(あだ)となり、洗いにくいったらありゃしなかった。特にピリ辛みそ鍋「羽鳥ちゃんこ」を作ろうと、このカップで みそ を溶いたりした時なんてもう最悪。
カップ内の凹凸に みそ が詰まり、なかなかスポンジでも汚れが落ちない……なんてことが多々あった。だったら みそ なんて入れなきゃ良いのだが、イノマタの「なるほど計量カップ」では問題なく使えていたし……と、不満がつのった。
さらに、必死こいて洗って乾かし……たはずなのに、ひっくり返すと
重厚な取っ手の部分から、水がジュルリラジュルリラ〜と垂れてくる。どうやら取っ手の中に水が入ってしまっているようだが、これまたイノマタの「なるほど計量カップ」のシンプルな取っ手だったら、こんな問題は生じなかった……と思うと!
もう限界だった。
8カ月も、よく持った。
ブランド(地位)とか……
カッコよさ(外見)とか……
そんなんで選んだオレがバカだった。
調理道具は……
相棒は、「使いやすさ(相性)」が一番大事だ。
その点、イノマタの「なるほど計量カップ」は、シンプルにして最強。これで十分。ということで、「浮気してごめんよ」と謝りながら買い直した。
そりゃアイデアは本家本元のパクリかもしれないが、100円の「なるほど計量カップ」のほうが断然使いやすいのだから仕方ない。私は、凹凸にミソのカスが溜まりつつ、取っ手から水が滴る高価な “本物” に別れを告げ、元サヤに、戻った。
Report:100均研究家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24.