毎日温泉に入れたら幸せだなぁと思う。きっとそう思っている人は大勢いるはずだ。日本人は温泉が大好きなのである。そして、それと同じくらいペヤングも好きでしょ? 隠さなくてもいいって。温泉と同じくらい、ペヤングが好きだよな? うわ~、めっちゃ分かるわ~。

そこで私(あひるねこ)は考えた。もしもペヤングを温泉水で作ったら、ワンランク上のおいしさになるのではないか? と。日本人の魂と呼ぶべき温泉、そしてペヤングの夢の共演……。こりゃあ、面白くなってきやがった! さっそく温泉旅館まで行くぜ!!

・温泉旅館で検証

温泉水でペヤングを作るため、私は長野県にある温泉旅館「松仙閣」にやって来た。「松仙閣」が当サイトに登場するのはこれが3回目。そろそろ読者の皆さんにとってもお馴染みの宿になったのではないか。今回は、こちらの客室で検証を行いたい。

・最強のペヤング

せっかくのスペシャルな検証だ。使用するペヤングも、よりスペシャルなものを用意させてもらった。それがこちら。1個当たり2142kcal というカロリーの怪物「超超超大盛 GIGAMAX」である! な、なんというデカさ……。

・使うのは温泉水

では、さっそくペヤングに温泉水を注いでいこうと思う。ちなみに言い忘れたが、温泉水は蛇口から出ます。

そう、「松仙閣」には水道が通っておらず、露天風呂から飲み水から客室の蛇口まで、すべてが温泉水なのだ。かなり硫黄の匂いが強いため、蛇口をひねると温泉特有の香りがしてきて面白い。

・沸かした温泉をペヤングに

この蛇口の水をポットに入れて沸かすと、文字通り温泉ができ上がる。あとはコイツをペヤングに注ぎ、3分待てば準備は完了だ。

そうだ! これだけ硫黄成分が強い水なのだから、ソースなんてかけるのはもったいない!! 私は温泉本来の味を楽しむため、ふりかけとスパイスだけで戦うことに決めた。お湯は捨てずにコップに注ぎ、ペヤングで出汁を取った温泉スープとしていただくことにする。

さあ刮目せよ! これが……温泉水で作った「温泉ペヤング」だァァァァアアア!!

・検証スタート

味や香り云々の前に、その尋常ではない麺の量に圧倒される私。果たして、「温泉ペヤング」はワンランク上のおいしさになっているのか?


それでは、いただきます。

と、その前に。まずは前菜として、「ペヤングで出汁を取った温泉スープ」から飲んでみたい。ゆーて温泉である。さぞスペシャルな味になっていることだろう。いただき!

・飲んでみた

おお……なるほど。はいはい、そうきましたか……。ぶっちゃけただのお湯である。しかし、そこはかとなく温泉の香りを感じる……気が、しないでもない。

・食べてみた

これは本丸のペヤングも期待大だ。ソースを入れていないせいか、やや乾燥によるパサつきが気になるが、麺なら唸るほどある。遠慮せず口の中にぶち込みとしよう。いくぜ!

ズゾォォォォオオオ! ズゾ! ズゾゾ!!

ゾゾォォォォオオ! ゾゾゾォォォォオオ!!

ズゾボボボボボボボォォォォォオオオ!!!


うん、ほぼ味しねぇ!

・まさかの温泉感ゼロ

遠くの方でかすかにスパイスの存在を感じはするものの、基本的にはただの味のないペヤングである。残念ながら温泉っぽい風味も特にしなかった。検証の結果、なぜかソースの重要性が明らかになるという予想外の事態に困惑を隠せない私。

・効果はあった

しかし、いつものペヤングだったかと聞かれると、決してそうではない。今、私の心は大変ポカポカしている。これは少なからず、温泉の効果があったと言えるのではないか? 温泉が、何らかの形でペヤングにスペシャルなサムシングを与えたのだ!

そもそも、ペヤングと温泉が組み合わさって、何も起きないなど考えられない。そうだ! ペヤングを温泉水で作ると、ワンランク上のおいしさになるのだ!! やったァァァァアアア! このあと、滅茶苦茶ソースをかけて食べましたとさ。


– おしまい –


・今回ご紹介した旅館の詳細データ

店名 松仙閣
住所 長野県長野市篠ノ井小松原2475

取材協力:松仙閣
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

日本、〒381-2235 長野県長野市篠ノ井小松原2475