大家族モノのテレビ番組というのは、いつの時代もそれなりに人気だ。1998年から続く『石田さんチ』シリーズをはじめ、『ビッグダディ』など見たことがある人も多いだろう。子供相手に奮闘する親は思わず応援したくなるものだ。

今回、アメリカはミネソタ州にて、これまた心から親を応援したくなる大家族が登場した。とはいっても人間ではなく、カモの家族だ。カモはもともと人間よりも大家族だが、今回のは恐らくカモ界でも屈指の大家族だろう。なぜならその数は驚きの76匹! これを世話する母ガモはもちろん1匹だ……ッ! 

・撮影したのはプロの動物写真家

撮影に成功したのは、プロの動物写真家であるBrent Cizek氏。彼のFacebookによると、このカワアイサというカモは約20個程度の卵を抱卵するとのこと。そして、実際のところ母ガモが直接産んだ子ガモは15匹しかいないそうだ。

ではなぜ76匹にまで膨れ上がったのか……。全米オーデュボン協会という、アメリカの野鳥保護などを含めた活動を行う環境保護団体のKenn Kaufman氏によると


The merganser in this picture probably picked up several dozen ducklings that got separated from their mothers.
(このカワアイサは、他の母ガモからはぐれた子ガモたちを拾ったのでしょう)

Adult ducks can’t tell which birds are theirs, and lost young birds that have already imprinted on their own mothers will instinctively start following another Common Merganser because she looks like mom.
(大人のカモはどの子が自分の子か見分けられません。また、既に親の外見を刷り込まれた子ガモは、迷子になると本能的に母ガモと同じに見える他の同種のカモについていきます)


なるほど、近所の迷子たちがどんどん集まってきた結果76匹にまでなったのか……お母さんこれ大変だろうなぁ。なおCizek氏のSNSや公式サイトでは、たくさんの写真を見ることができるぞ。76匹の圧倒的なモフモフ感は必見だ!

参照元:Brent Cizek(TwitterFacebook公式サイトAudubon.org@NatGeo (英語)
執筆:江川資具

▼Duck Duck Duck Duck Duck Duck Duck Duck Duck Duck Duck

▼あのナショナルジオグラフィックも取り上げた模様