2018年8月3日、シリーズ最新作『ミッション:インポッシブル / フォールアウト』が公開される。トム・クルーズ演じる “イーサン・ハント” が大活躍するスパイアクション映画も気付けば第6作目、第1作は今から22年前の1996年公開だというから驚くしかない。というか……トム若すぎだろ!
それはさておき、私(P.K.サンジュン)は一足先に行われた「完成披露試写会」に出かけてきたのだが、お世辞抜きで今作もミッション:インポッシブルは最高! 大満足で会場を後にした。……ただ、喫煙所で遭遇した “業界人っぽい男” のせいで、ムカムカが止まらなくなってしまったのだ。
・映画はマジで最高
ネタバレになるので多くは語れないが、今作『ミッション:インポッシブル / フォールアウト』は実に満足度の高い作品であった。一言でいえば「アクションあり・衝撃あり・感動あり」の三拍子が揃った、ミッション:インポッシブルのDNAが色濃い作品だ。
トム・クルーズの体を張ったアクションは健在で、今作の撮影中に右足を骨折してしまったことをご存じの方も多いに違いない。肉弾戦やカーチェイスはもちろんのこと、ヘリコプターでの空中戦までほぼノースタントでこなしているから、トム・クルーズは “奇跡の56歳” だと言っていいだろう。
※ビルからビルに飛び移るシーンで骨折。ただ、そのシーンは作中に使用されている。
また、チームの脇を固めるルーサー役の「ヴィング・レイムス」も、そしてベンジー役の「サイモン・ペッグ」も登場するからシリーズ映画としての安定感も抜群。終盤には「号泣必至の感動シーン」が用意されており、私は思わず泣いてしまった。たまたま隣に座っていた、おすぎさんも泣いていた──。
……とまあ、大満足で劇場を後にしたのだが、問題はその直後に起きた。映画館のある施設の喫煙所に立ち寄った私が煙をくゆらせながら「いい映画だったなぁ」なんて余韻に浸っていたときのことである。
・業界人っぽい男が登場
まあまあ大きな声 & 態度で入ってきたのは、業界人っぽい2人組の男性。1人がタバコに火をつけるなり、狭い喫煙所の全員に聞こえるボリュームでこう言い放ったのだ。
「うーん、いまいち! 結局ミッションイン:ポッシブルは2までなんだよな。結局2の限界を超えてこないのよ。いや無いわ~。でも結局見ちゃうんだけどね(笑)」
……はい? 別にどの映画をどう感じようと個人の自由だが、公衆の面前で大声で言う必要ある? というか、完全にフォールアウトおもしろかっただろうよ! 期待を裏切らない大作だっただろうよ!! おすぎさんも泣いてたんだぞ!
タチが悪いのが、おそらくその男は喫煙所にいるほぼ全員が「試写会に行っていた人間」だと知っていたこと。特別な感性の持ち主だか何だか知らないが、ネガティブな意見でこれ見よがしに「俺ってどうよアピール」はダサすぎる! お前にトムの才能の100億分の1もないわ!! あと「結局」って何回使うんだよ!!!!
・全おすぎだって泣いていた
先述のように、例えば映画作品に対し誰がどんな感想を持とうとも構わない。それこそ個人の自由だし感性の違いだ。だが、酷評することでしか自分を高い位置に見せられないのは、何か違うのではないだろうか?
とにもかくにも、みなさんどうか安心して欲しい。『ミッション:インポッシブル / フォールアウト』はしっかりおもしろいから、期待を裏切るようなことは無いハズだ。なにせ、おすぎさんだって泣いていたのだから──。
参考リンク:ミッション:インポッシブル / フォールアウト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:© 2018 Paramount Pictures. All rights reserved.
イラスト:マミヤ狂四郎
▼予告編はこちら。さすがの安定感だった。
▼終盤のシーンで隣の席になった おすぎさんも泣いていた──。