もうすでにご存知の方も多いと思うが、2018年7月5日から7月8日までロサンゼルスで開催中のイベント「Anime Expo 2018」で、ハリウッドにて実写版ガンダムが製作されることが発表された。担当するのは『ダークナイト』シリーズや『パシフィック・リム』シリーズを製作した「LEGENDARY」だ。
ハリウッドでの映画化ともなれば、規模も予算も邦画とはケタが違ってくるだろうし、「LEGENDARY」の実績を見るかぎりだと、期待に胸が躍る……否、断じて否! 我々ガンダムファンには素直になれないワケがある。そう、それはあの前例があるからに他ならない。
・カナダ製のアレとカリフォルニア製のアレ
あの前例とは、カナダと共同で作られた『G-Savior』と、PCおよびプレイステーション用向けにカリフォルニアのゲーム会社が生み出した『GUNDAM 0079 The War For Earth』である。
後者についてはピンと来ない方も居るかもしれないが、モビルスーツ等をCGで、キャラクターを実写にして製作した意欲作である。詳しくは「ケツ顎シャア」でググってくれれば大体わかるはずだ。
『G-Savior』については「割と好き」という方も居るし、「1/144 G-Savior -SPACE MODE-」のガンプラは個人的に結構好きなので心苦しいところだが、全体的な評価としては黒歴史な部類に入ってしまうだろう。
ケツ顎シャアのゲームについてはクソゲーとして楽しむ場合を除けば、どうしようもなくクソ。死にまくるストレスから制作会社のあるカリフォルニアにコロニーを落としたくなるレベルだった。ちなみに筆者は、プレイはしたがクリアはしていない。クリアできるかあんなの。
・ネット上でも不安にかられるファン続出
発表を聞いてこれらの黒歴史を思い浮かべたのは私だけではなかったようで、動揺するネット民たちの主な反応はこちら。
「ガンダム実写化ってマジか… (ケツ顎シャアの画像付き)」
「ガンダムの実写化と聞いてこれしか浮かばないし(ケツ顎シャア、坊主頭のエディマーフィみたいなリュウ、30歳位老けたマチルダさんの画像付き)」
「ガンダム実写化に対する反応がG-Saviour、ケツアゴシャア、段ボールの3勢力に分かれている(それぞれの画像付き)」
「G-Saviour 2?」
大体同じ内容だが、体感で9割くらいがケツ顎シャアとG-Saviour、そして時折一時期ネット上で流行った「GUNDAMと雑に書いた段ボール箱に入った金髪の兄ちゃん」なのだ。
また、エヴァやマクロス、カウボーイビバップのように「実写化の発表はあったが続報は無い」作品もあることから、ガンダムもそうなる可能性を指摘していた方も居て、これには筆者も「確かに」と思った。
・今は続報待ち
なお、この発表についてサンライズがYouTubeに動画をアップロードしているが、見たところ本当に詳細は何も決まっていないようで、何かが輝きながらロケットのようにこちらに飛んでくる様子しか見ることが出来ない。
制作会社は違うが「レディ・プレーヤー1」のガンダムは胸アツだったし、「パシフィック・リム」シリーズのイェーガーの描写は最高に格好良かったので、モビルスーツの描写についてはかなり期待できるのではないだろうか。
気になるキャラクターや人間ドラマの部分については、ハリウッド版攻殻機動隊のようにある程度原作に沿った作品になるのか、それとも登場メカも含めて全てオリジナルになるのか……とりあえず今は続報を待ちたい。
参照元:サンライズ、Twitter @BandaiChannel、LEGENDARY(英語)
執筆:江川資具
▼何かが飛んでくる
▼とりあえず続報を待とう!
▼新しいガンプラ出るんだろうなぁ(積んでるペイルライダー)