ゲームの雰囲気を決定づけるBGM。名作ゲームは音楽もキャッチーなものが多い。慣れ親しんだゲームの曲を自然と口ずさんでしまったこと、あなたもあるだろう。
中でも、『スーパーマリオブラザーズ』のBGMは超キャッチーかつ有名だが、これを楽器演奏で完全再現しようとすると結構難しい。唐突に土管に入って曲が変わったり、キノコを取った音が入ったりするからだ。そんな楽器でも難しい完全再現をPC機器の作動音だけでやり切った猛者がいる。
・機械音でスーパーマリオ演奏
その再現の模様が確認できるのが動画「Super Mario Bros on FLOPPOTRON」だ。再生してみると、壁のようなフロッピーディスクドライブの山とスキャナーがカシャカシャ音を立てる模様が映し出されている。
その音は紛れもなく『スーパーマリオブラザーズのテーマ』だ。しかし、一体どうやってドレミの音階を作っているのだろうか? 投稿者の Pawel Zadrozniak さんいわく、原則は簡単で、モーターの回転速度を電圧で制御して周波数を変えているのだとか。
・狂気の沙汰
いやいや、原則は簡単と言っても、バンドマンでギターに慣れ親しんでいる私(中澤)は、ドレミ音階のないものを狙った音に当てはめていくと考えただけで気が遠くなりそうである。
楽譜をそのまま弾くのとは根本的に違うということは、制御しているPC画面に流れるプログラムコードを見れば一目瞭然だ。楽譜もなければ、音階すらない。その状態でコードを重ねているのだから恐れ入る。
その上で、土管に入って曲が変わるところも、唐突な1UPなどの効果音も完全に再現しているのだから狂気しか感じない。なお、使用されているのは、フロッピーディスク・ドライブ64台、ハードディスク8台、スキャナー2台だという。マジ狂気だ。
ある意味極めてオルタナティブなこの動画。以前の記事で、PC周辺機器の作動音だけで演奏する『スター・ウォーズのテーマ』や『ミッション:インポッシブルのテーマ』などをご紹介したが、今回もスゴイ。
▼静かなる狂気を感じる