私(佐藤)が仮想通貨で儲けた(含み益)人の話を聞いたのは、たしか2018年1月のことだ。もう随分前のことのように思うのだが、その当時、その人物はわずか2カ月で100万くらい儲かったと話していた。

それから約半年を経て、今はどうだ……。惨憺たる有り様だ。しかも、何とか信頼のおける取引所の「ビットフライヤー」まで業務改善命令を受ける始末。儲かるって言ってたやつらはどこに行ったんだよ。こんなはずじゃなかっただろ……。

・昨年11月は100万円台

私が話を聞いたSさんは、2017年11月頃を振り返り、こう言っていた。

Sさん 「僕が取引所の口座を開く時に1ビットコイン82万円くらいだったと思うんですけど、申し込みをしている間に100万円超えちゃって、毎日悶々としてましたよ。早く開設の手続きを進めたい! って毎日思ってました。口座開設できたのは11月の終わり頃で、1ビットコイン購入した時には大体100万円くらいだったと思います」


今から半年前に1ビットコイン100万だった。今はどうかというと、1ビットコイン71万8000円(2018年6月22日16時半)。Sさんは購入後の約2カ月で100万円くらいの含み益に達していたそうなのだが、それも今では過去のこと。彼が購入した当時からすでに10万円近く下落している……


この時の話を聞いたから、仮想通貨をいくつか購入したのに、1月以降いろいろあって、価格はずっと下降の一途をたどっている。


・最後の砦が……

取引所「コインチェック」のNEM(ネム)流出問題以降、取引所の安全と信頼は何よりも優先されることが世間に知られることとなった。ビットフライヤーは安心できる取引所だと思っていたのに、まさかの業務改善命令。

同社は新規顧客受け入れを自主的に停止して、経営体制の改善に努める方針なのだとか。個人的には、ビットフライヤーが最後の砦だと思っていた。その信頼が崩壊してしまった今、何を信じればいいのか? もはや手を引くべきなのか?

当編集部の仮想通貨保有者の私と羽鳥は、さすがに涙目である。もうダメかもしれん……。羽鳥に購入を勧めたのは、何を隠そう私だ。


すまない羽鳥。仮想通貨はもうアカンかもしれへん……。

参照元:NHKニュース、ビットフライヤーの発表(PDF)
Report:佐藤英典
Photo・イラスト:Rocketnews24