イジメって本当になくなりませんよね。私(中澤)も中学校1年生の時、イジメに合ったことは以前の記事でお伝えした通り。そんな私ももう36歳と、当時の親の年齢に近くなってきたので、どちらかと言うと親目線の考えを巡らせることが多くなってきました。
もし、子供がイジメられていたら、どのように大人が介入するか。イジメ問題が取りざたされる度、そんなことを考えてしまいますが、そういう時にいつも頭をよぎるのが友達のオカンが行った強烈すぎる対応。大阪のオカン、さすがやで。
・リーダー気質のT君
リーダー気質だった友達のT君。私とはオカン同士が友達で、小学校の頃は家族ぐるみで一緒に旅行に行ったりしていました。そんなT君が殴られたりするような手酷いイジメを受けていることをオカン伝いに聞いたのは中学生の頃。
ちょうど私もイジめられている時期だったため、他人事ではなかったことも、この件が忘れられない原因かもしれませんが、一番の原因はT君のオカンが取った行動。ブチギレたオカンは間に入るとか解決とか、そんなレベルじゃすまない対処をイジメっ子にします。
・まずは話し合い
とは言え、大人であるオカン。まずは落ち着いて相手の家に突撃。親同士で話し合いの場を持ったところ、相手方の親は「息子が完全に悪い」と認め、イジメっ子を怒った上で「好きにしてくれ」と完全降伏したといいます。
・強烈すぎる対処
しかし、この後の展開は相手方の親も予想だにしないものだったに違いありません。まずは、T君宅までイジメっ子を連行したオカン。何をするかと思いきや……
突然、イジメっ子を羽交い絞めに。そして、T君に向かって大声で叫んだそうです。
やられた分だけやり返せ!!
──と。普段、暴力を一切振るわない大人しいタイプだったT君。この時ばかりは「思いっきりバチコンいってた」というのはT君のオカン談。
・イジメ、なくなる
ともかく、この対処がイジメっ子の身に染みたのは間違いありません。なぜなら、その後、イジメは綺麗さっぱり無くなったとのことなので。イジメっ子にとっても教育的な出来事になったのかもしれません。
そもそもイジメられっ子にとって、親に相談すること自体がとても勇気のいることなんですが、その勇気にもしっかり応えており愛を感じずにいられませんでした。
今なら過激すぎて問題になるかもしれないこのエピソード。正しいやり方など存在せず、その時々で対処が変わるイジメの問題が取りざたされる度、思い出さずにはいられません。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.