みなさんは「ぼんち揚」と聞いて何のことかお分かりだろうか? 「あたり前やろ!」と言う方はおそらく関西出身者ではなかろうか? そう、ぼんち揚とは2020年に発売60周年を迎える歴史ある揚げせんべいのことで、関西ではお好み焼きレベルのソウルフードらしい。

身も蓋もない言い方をすれば、東京でいうところの「●●●」なのだが、どうやら関西人の多くは深い「ぼんち揚愛」を胸に秘めており、まったくの別物であると認識しているようだ。そして、その名が全国区に広まっていない現状を憂いているようだ。うーむ、でも●●●揚があるからなぁ……。

・ぼんち揚大好き人間100名が集結

ぼんち揚を全国区にするにはどうすればいいのか? 実は関東地方でもチラホラとぼんち揚は販売しているのだが、残念ながら知名度はさほど高くない。そこで「ぼんち株式会社」は、ぼんち揚を広く普及させるべく「ぼんち揚×2隊(アゲアゲたい)」を結成することにしたという。

結成式は大胆にも東京のど真ん中 “渋谷” で開催され、当日はぼんち揚をこよなく愛する100名のぼんち揚大好きっ子たちが集結するというではないか。ぼんち揚大好き人間が本当に100人もいるのかはともかく、何やら不思議なイベントなので渋谷まで足を運ぶことにした。

・マジで100人集まってた

そしてイベント当日──。ぶっちゃけ、内心では「4人くらいしか集まらないのでは?」とも思っていたのだが、なんとマジのマジで100人オーバーのぼんち揚大好きっ子たちが会場に集結! もちろん「ぼんち揚食べ放題付き」というカオスなイベントが始まった。


イベントは関西の超有名司会者、タージンさんが務め「ぼんち揚の歴史」や「ぼんち揚ができるまで」を学んでいく。かつては明石家さんまさんもぼんち揚のCMに出演していたようだから、本当に関西ではお馴染みのようだ。そうか、ぼんち揚はマジで関西のソウルフードだったのか……。

・会場の熱気がヤバい

特筆すべきは参加者の熱量で、会場は単なるお菓子のイベントとは思えないほどの熱気に包まれていた。もちろんタージンさんが盛り上げ上手なことは言うまでもないが「ぼんち揚×2隊」の隊長任命式で「ぼんちネコ」が登場したときは、異様な盛り上がりを見せていたことを記述しておきたい。

ぼんちネコ …… ぼんち揚公式キャラクター。大きくなったらライオンになれると信じており、そのためにぼんち揚を被っているらしい。

さらには「ぼんち揚新味の試食会」や「ぼんち揚愛を語るコーナー」などを経て “笑い飯” のお二人が登場! 漫才を披露すると同時に「ぼんち揚+茶漬け」や「ぼんち揚+アイス」などを平らげ、ぼんち揚にまつわるエピソードを披露していた。やべえ……ぼんち株式会社は本気じゃないか! メチャメチャ関東進出狙ってるぞコレ!!

・全国制覇なるか?

というわけで、謎のイベントは「ぼんち揚×2隊」100名が任命され、大盛り上がりのうちに終了。参加者には友達や家族に “あげ” る用のぼんち揚100袋が後日届けられたのだが、記者は一足先に事務所に持ち帰り、全員にぼんち揚を “あげ” まくった。



このイベントに潜入して感じたことは2つ、ズバリ参加者の「ぼんち揚愛」と絶対に全国区にしてやるという「強い意志」だ。ぼんち揚自体は誰が食べても美味しいおせんべいだから、もしかしたら数年後には「●●●揚? ぼんち揚でしょ?」と日本中の人が口にしている……のかもしれない。

参考リンク:ぼんち揚
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼会場には、味付けする前のぼんち揚や……

▼揚げる前のタネや……

▼撮影コーナーがあった。

▼「ぼんち揚新味の試食会」では3種類が登場。商品化なるか?

▼この熱気よ。

▼ぼんち揚自体はめちゃめちゃウマい。全国制覇なるか?