本日2018年5月15日、カシオが公式ツイッター上でデジカメの生産終了を発表した。同社は1994年に世界で初めて液晶モニターを搭載したモデル「QV-10」を発売した、デジカメの立役者だ。
今となっては当たり前の機能だが、撮った画像をその場で確認できる便利さはカメラファン以外にも衝撃を与えた。生産終了の発表を受け、多くのユーザーたちが「カシオのデジカメの思い出」に浸っている今日このごろ。
・スマホの普及でデジカメ市場が縮小
5月9日のNHKの報道によると、カシオ計算機はスマートフォンの普及で市場が縮小し、利益を上げることが難しくなったことから、デジタルカメラ事業からの撤退を決定。なお、デジタルカメラ事業は2年連続で赤字だったという。
まさに時代の大きな波にのまれてしまった形だが、前述の通り、液晶モニター搭載モデルや超高速連写できるカード型モデルを世界で初めて発売するなど、デジカメ史に偉大な功績を残したことも忘れてはいけない。
今回はカシオの「QV」シリーズをバリバリ使ってきた元QVユーザー、漫画家マミヤ狂四郎ことGO羽鳥に話を聞いてみたところ……
羽鳥「懐かしい……(泣) そもそも初めてデジカメを見たのも触ったのも『QV-10』だったんだ。フィルムがないってことが信じられなかったなぁ〜。先輩的な知人がQV-10を持ってたんだけど、羨ましくて、羨ましくて。
その後、お金をためてQV-300ってのを買った。これがオレにとって初めてのデジカメになった。レンズがグリグリ回るから本当に便利だった。たしか記録媒体はコンパクトフラッシュだったと思う。なつかしいなぁ〜。
その後に買ったのは、QV-2900UXってハイスペックなモデル。光学8倍のズームレンズもすごかったし、211万画素だしで、出版の仕事でもバリバリ使っていたよ。海外放浪中にもQV-2900UXは持っていった。大活躍だよ。
あと、QV-2900UXはフォルムがカッコイイから、ネパールあたりで買ったバイク系のステッカーをベタベタ貼ってチューンしてた。本当になつかしいなぁ……。なんというか、ほんと、『思い出をありがとう』だね」
──と、ギャグも一切ナシで、超絶マジメに思い出を語ってくれた。きっと、とても愛着のあるモデルだったのであろう。また、ツイッターでも生産終了を惜しむ声が多数寄せられていた。
・ネットの声
「思い出のQV-10」
「QV-10を最初に見たときの衝撃は忘れません」
「めちゃくちゃ残念」
「お世話になりました!」
「小学生の思い出はカシオのカメラがたくさん残してくれました」
「たくさんの思い出を残してくれてありがとう」
今後、カシオのデジカメが店頭から消えてしまうと思うとなんだか寂しい。もしも欲しい人がいたら、売り場に並んでいる今のうちにGETしておくのもいいかもしれないぞ。ちなみに製品サポートは継続するらしいのでご安心を。
参照元:Twitter @CASIOJapan、NHK NEWS WEB
執筆:K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.
▼非常に残念である
<デジタルカメラ生産終了のお知らせ>
このたび、既存のコンパクトデジタルカメラの生産を終了させていただきました。
これまで、弊社デジタルカメラをご愛顧頂き、誠にありがとうございました。https://t.co/6THVTmxUnT pic.twitter.com/gBJI9A8wNo— CASIO カシオ計算機株式会社 ⌚🎹🐱 (@CASIOJapan) May 15, 2018
▼EXILIMも有名だ
▼こちらが羽鳥のステッカーチューンQV2900
▼バイクと勘違いしているもようだ
▼ちなみに時代は2005年、場所はインドのブッダガヤ
▼やってることが今とさほど変わってない