どうも、佐藤です。正確には山科です。過去の記事でお伝えしたように、私は2015年に結婚して「山科英典」となった。

さて、最近は夫婦別姓に関する議論が活発に行われている。さまざまな意見があるなかで、私が名字を変えた理由についてお伝えしたいと思う。

・戸惑いはあった

名字を変えることを即断できたかといえば、正直少し迷いがあった。佐藤として41年も生きていたのだから、急に違う名前になることに戸惑いがあって当然だと思う。おそらく、名字が変わることに戸惑いを抱いた既婚女性は多いのではないだろうか。


・手続きの不安

さて、私がまず最初に厄介だと思ったのは、諸手続きだ。役所はもちろんのこと、免許証、銀行口座。銀行口座名を変えることによって、影響を受けるさまざまなサービスにおいて変更する必要がある。

窓口に行って完結するものはまだ良かったが、オンラインでのみ変更を受け付けているものに関しては、「本当にコレでいいのか?」と不安になった。すべての手続きが完了するまで、お尻がむずがゆくなるような、落ち着かない時間を過ごした。晴れて手続きすべてが完了した時の解放感はこの上なかったと記憶している。


・名字を変えた大きな理由

さて、そんな私がなぜ名字を変えることに踏み切ったか? その理由は明解だ。

日本一多い「佐藤」という名字に未練がなかった……。


──それもある。それもあるけど、もっと大きな理由がある。それは……


妻と同じ名前で生きていくことを、喜ばしく思えたからだ。


実際に名字を変えたら、家族を持つことの実感を、ことのほか強く感じることができた。手続きの煩わしさはあっても、そんなことは問題にならないほど大きな喜びだ。

名字を変えることで、人生について改めて考えるきっかけにもなった。人によって考え方や感じ方はいろいろあると思うが、私は名字を変えたことを誇らしく思っている。

なお、今後も仕事上では佐藤英典で行くので、引き続きよろしくお願いします。

執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24