いよいよ佳境を迎えている欧州サッカー。すでにリーグ優勝を決めたチームがある一方、残留争いからも目が離せない時期になった。そんななか、主要リーグのひとつ・エールディヴィジ(オランダリーグ)で珍プレーが起きた。
選手に非紳士的な行為があった場合、主審が選手へ警告の意味を込めて提示するイエローカード。これがなんと選手が主審に提示する事態になったのだ。一体、どういうことなのかというと……。
・両チームの選手がもつれて……
珍プレーが起きたのは、2018年4月29日に行われたエールディヴィジの第33節フィテッセ vs FCトゥエンテ戦でのことだった。2−0とフィテッセのリードで迎えた後半15分、まさかの展開を迎える。その様子は、YouTube上の動画「Samenvatting Vitesse – FC Twente 29-04-2018」で確認できるが、あえて簡単に説明すると次のようになる。
両チームの選手が激しくボールを奪い合う → もつれて転倒 → その先にいた主審が巻き込まれる → 3人が仲良く転倒 → 特に主審が派手に転ぶ → 選手が主審にイエローカードを提示
……といった感じである。選手と審判の接触はまれに見る光景ではあるが、主審の転び方が大げさだったからだろうか。フィテッセのナヴァロン・フォール選手が主審の胸ポケットに手をやると、イエローカードを取り出して提示した。
・大差の決着
これには両チームの選手も笑顔。主審も選手の思わぬユーモアにニッコリしており、何とも微笑ましい光景となった。なお、試合はフィテッセが5−0のスコアで勝利している。降格圏を脱出するため、FCトゥエンテは勝ち点を積み重ねたいところだったが叶わず。残り1節を残して降格が決まった。
▼3:07あたりから珍プレーだ