2018年4月25日、国民的人気アイドル「TOKIO」の山口達也さんが強制わいせつ罪で書類送検されたことが発覚した。ジャニーズ事務所の中でも群を抜いた好感度の持ち主だけにショックは大きい。

明けた本日26日、都内某所で14時より山口達也さん本人の謝罪会見が行われた。その中で無期限謹慎も明かされたが、全体的に非常に立派な(?)謝罪会見だったと思う。ただ1点を除いては……。

・弁護士からのお願い

入場して間もなく30秒以上に渡り頭を下げ続けた山口達也さん。ここまでは良かったのだが、その後の「ジャニーズ顧問弁護士からのお願い」が、そこはかとなくイヤな雰囲気をただよわせていた。ざっくりまとめると、

・書類送検はされているが、検察官の処分は出ていない
・捜査中なので詳細は明かせない
・相手は未成年なので詳細は明かせない
・被害者のお許しは得ている

……と言ったところだ。簡単に言えば「詳細については言えません。被害者からは許しを得ているのでそれ以上は聞かないでください」とバリアを張った格好である。

・合計10度以上に渡り……

その後、記者による質疑応答に突入した山口達也さん。「アルコールについて」「TOKIOのメンバーについて」「当時の状況について」「被害者への思いについて」……などなど、様々な質問に答えていた。

特に「TOKIOのメンバーについて」の受け答えは、メンバー1人1人のフルネームを声に出し「席が空いているならまたTOKIOとしてやっていきたい」と胸中を吐露。メンバー愛と後悔の念を表していた。

だがしかし、肝心なところは「すみません、それはお話しできません」と合計10度以上に渡りかわし続け、場合によっては顧問弁護士が割って入る場面もあったから、見ている側からすると「すかされた感」があったことも否めない。

確かに言えないこともあるのだろうが、中には「それは言ってもいいんじゃない?」といったことも「捜査中なので」の一点張りでかわしていた点は非常に残念であった。きっと、いつぞやの証人喚問を思い出した人も多いハズだ。

・スピード感は素晴らしい

とはいえ、書類送検発覚の翌日に記者会見を開くスピード感は素晴らしかったのではなかろうか? 「発覚の翌日に」「本人が出席し」「事実関係を認めた」ことは、例えば過去にあった会見(例えばベッキーとか)と比べると、100点満点といっていい初動対応だ。

会見で明かされた通り、無期限謹慎が決定した山口達也さん。本人は何度も被害者に対し「申し訳ない」と口にしていたから、被害者がバッシングされるような流れにならないことを願いたい。

執筆:P.K.サンジュン
イラスト:マミヤ狂四郎