30年も先の未来を予見できる人など、誰ひとりとしていない。それが自分の未来となると、まったく思い描くことができないはずだ。日本を代表するロックバンド「人間椅子」もその例外ではない。

今年バンド活動29年を迎えた彼らは、2018年4月4日にミュージックビデオ集『おどろ曼荼羅』をリリースした。約30年も活動を続けてきて、これが初めてのMV集というから驚きだ。それを記念して、4月14日22時よりLINE LIVEで生配信を行うこととなった。

・映像から垣間見えるもの

30年ものバンド活動、その歴史は決して簡単に語れるものではなく、道のりはまったく穏やかなものではない。これまでに20枚のオリジナルアルバムをリリースしており、その作品を聞けば歩んできた道のりをある程度は理解できる。

だが、音だけでくみ取れることは限られている。それに比べ、映像を通してみる彼らの姿は、さまざまな情報を与えてくれる。ただ歳を重ねたというだけではなく、心の移ろいさえも、記録されているように見えるのだ。

・「人間椅子」という人生

テレビ番組で脚光を浴びて、華々しくデビューを飾りつつも、その後の低迷期を迎えた彼ら。次第に円熟味を増していく様子は、収録曲を通じても垣間見ることができる。これはただのMV集ではなく、「人間椅子」というバンドの “人格” が歩む人生のようにさえ思えてくる。

・初のLINE LIVE

そんな彼らはメンバー全員50代。インターネットには疎く、ギターボーカルの和嶋慎治氏が最近になってようやくスマホを手に入れたばかり。ネットに不慣れなオジサンたちなのである。

そのオジサンたちが「LINE LIVE」で生配信に挑む。若年層のユーザーが多いLINE LIVEで、オジサンたちは何を語るのか? 現在進行しているツアーの様子や、MV集の収録曲の撮影秘話など、映像を見ながらメンバー自身が紹介する予定だ。


ちなみに私(佐藤)も、番組中では “天の声” として出演し、番組の進行をサポートする予定である。ぜひともご覧頂きたい。ここでしか語られることのない、貴重な話を聞くことができるぞ!

・LINE LIVE番組詳細

タイトル 「BAR 人間椅子倶楽部
日時 2018年4月14日22:00~23:00(放送時間1時間予定)
出演 人間椅子

参照元:Twitter @planetcaravan69
執筆:佐藤英典

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