世界最大の陸上動物であるゾウは、動物園でも大人気。大きな耳や長~い鼻が特徴的で、子供向けのアニメや絵本などにも登場することが多い。そんなゾウが、タバコを吸っているかのように口から煙を噴き出す姿が激撮され、珍しい行動だと話題になっている。

それにしても、一体なぜゾウが煙を吐き出しているのだろうか!? その謎について、海外の生物学者は次のように理由を述べている。

・タバコを吸っているかのようなゾウ

米ニュースサイト『BBC』によると、口から煙を噴き出すゾウが撮影されたのは、インドのカルナータカ州にあるナガラホール国立公園だ。その様子を捉えた動画「The Smoking Elephant!」を見ると、ゾウは鼻を使い地面から木炭をすくって口の中へ入れ、それと同時にバフっと煙を吐き出している。

・なぜ木炭を吸うの!?

その姿はまるでタバコを噴かしながら束の間の休憩を楽しんでいるように見えるが、一体なぜこのような行動を取っているのだろうか!? その点について、野生動物保護団体(WCS)の生物学者ヴァルン・ゴスワミ博士はこう答えている。

「木炭にほとんど栄養素はないが毒消しの成分を含有しているとされ、薬効の目的で動物が引き付けられるようです。また木炭には下剤の効果もあり、山火事や落雷、森林管理で木々を燃やした時などに野生動物が木炭を食べることがあるのです」

とのことで、口に入れた余分な木炭をゾウが吐き出した時に煙が立ち、タバコを吸っているように見えたという訳である。

・薬効の目的で木炭を消費

人間の場合、「喫煙は百害あって一利なし」と言われてしまうのに対し、タバコを楽しんでいるかのようなゾウは、薬効や健康のために行っているとはなんだか面白い話である。そう言われてみれば、人間も炭を材料に使った洗顔料やシャンプーなど使っていることから、本能的に動物が健康のために木炭を体に取り入れても不思議はないかもしれない。

参照元:YouTubeBBC(英語)
執筆:Nekolas

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