なんとなくのイメージだが、大手100円ショップ3店(ダイソー、セリア、キャンドゥ)の中で、最も「意識が高い」と感じるのはセリアである。置いてある食器からして、なんとなくオシャレというか。ハイソというか。ブルジョワというか……。
そんなセリア店内をパトロールしていると不思議と自分の意識も高ぶって、「何かオシャレな商品は売ってないザマスかね?」といった気持ちになるのだが、売ってたザマス。ものすごく意識高めのペットボトル用コップが売っていたザマスのよ。
商品名は「ペットボトル用コップ」で、色はグリーンをチョイスした。それにしてもこのグリーン、よくプラカゴとかで見る色味だな……と思いながらひっくり返すと──!!
やはり「イノマタ」……!
この特徴的なグリーンならびにピンクのことを「イノマタグリーン」「イノマタピンク」と私は勝手に呼んでいるのだが、実にイノマタ感あふれるカラーだと思う。
もちろん、「イノマタといえば白か茶色でしょ」と異論を唱える人も大勢いるかと思う。否定はしない。私も基本的には白を選ぶ。しかし、最もイノマタ魂が込められている色がグリーン&ピンクであることは、イノマタ公式サイトを見れば一目瞭然……!
よって、もしも熱狂的なイノマタサポーターであるならば、白ではなくグリーンかピンクを選ぶと良いだろう。それがイノマタ派のあるべき姿であろう……! 私は山田派だが。
それはどうでもいいとして、こちらの商品、「ボトルに直接口をつけないから衛生的!」なうえに「いつでもどこでもコップに注いで飲める!」らしく、「ペットボトルを水筒感覚で使える!」のに「取り付けカンタン!」ときた。ほっほ〜……
これは相当に意識が高い。
というのもだ。ペットボトルで何かを飲むとき、直接口をつけないで器用に飲む人が、たまにいる。いいや、たまにどころか、けっこういる。
衛生的に不安な東南アジアやインドのペットボトルだったら、まだわかる。みんなで回し飲みをするなら、まだわかる。しかしここは日本。しかも回し飲みをする気配すらない。それなのに、おそらく衛生面を気にしているのか、まるで曲芸のように……
ボトルに口をつけないで器用に飲む人が、いるっ……。
それを見て、私はいつも内心「(衛生的な)意識タケーなァ……」と感心しているのであるが、今回の「ペットボトル用コップ」にいたっては、さらに意識が高くなり……
コップ……!
カンタン装着で……
まさに水筒感覚っ……!
なんというか、上品っ……!!
「お育ち」が良くなった感覚というか……
いつもよりも大切に飲むようになるというか、ちょっとしたブルジョワ感というか、……結論的には、非常に「楽しい」。いつもとは違う感じで、とても楽しいのだ。
冷静に考えると、衛生的配慮で「ボトルに直接口をつけない」のに、おそらく全部飲み終えるまで「洗わずに何度も使い続けるであろうコップ」の衛生的配慮は大丈夫なのかなと心配になったりもするが、細かいことは気にするな。遠足みたいで楽しいぞ〜!
参考リンク:イノマタ化学株式会社
Report:100均研究家・GO羽鳥
イラスト:マミヤ狂四郎
Photo:RocketNews24.