私、P.K.サンジュンは25年来の「千葉ロッテマリーンズ」ファンである。プロ野球記録となる18連敗に涙し、31年ぶりとなるリーグ優勝には大粒の涙を流したゴリゴリの千葉ロッテファンだ。そんな私にとって2017年は存在しなかったことになっている──。
プロ野球ファンの方ならばご存じだろうが2017年の我が千葉ロッテは54勝87敗2分、首位のソフトバンクホークスに39ゲーム差を付けられるという歴史的大敗を喫した年だったのだ。そうだ、おそらく2017年はそもそもペナントレースが開催されていなかったに違いない……。
・2017年は5月で終了
私が思うに、ファンは大きく2パターンに分けられると思う。負けても負けても健気にひたすら応援し続けるファンと、負けすぎるとイライラが頂点に達し野球の情報自体をシャットダウンしてしまうファンの2種類である。
言うまでもなく私は後者のタイプで、優勝が見えなくなると心の糸がぷっつり切れ、テレビやネットなどあらゆるプロ野球情報を意図的に目にしなくなる。昨年でいえばシーズンが始まって1カ月ちょいの5月半ばには脳内から「千葉ロッテ」の文字を消して生きていた。
それでも入ってくる「挑発ポスター」や「キモいマスコット」の情報にイライラし、怒りをぶちまけたことは以前の記事でもご紹介した通り。怒りの矛先は選手や監督ではなく無能と呼んで差支えのないフロントに向けられるのだが、その話はもうやめておこう。
さて今シーズンからは井口監督のもとコーチ陣を刷新し、ペナントレースに挑む千葉ロッテマリーンズ。ドラフト以外で大した補強はしておらず、評論家たちによる前評判も当然のように低い。そりゃそうだ、30以上の借金を返済する見通しは全く立っていないのだ。
──が、オフシーズンに入ってからというもの、とにかく野球が楽しくて仕方がない。毎日何度も「ロッテ」とGoogle検索し、スポーツ新聞からYouTube動画まであらゆるロッテ情報に目を通しているつもりだ。なんなら最近はラジオまで聞いている。
井口監督に召集された超優秀なコーチ陣に胸が高まり、ドラフトで入団した安田や藤岡らに夢を馳せ、これまでくすぶっていた荻野や中村たちにロマンを見出す毎日……。昨年は不愉快でしかなかったプロ野球を、私はオフシーズンに全身全霊で楽しんでいるのだ。
冷静に考えるとこんなにむなしいことは無い──。いざシーズン中は大好きなチームを応援する気にならず、あーだこーだ夢想できるオフシーズンにしか野球を楽しめないのだから。妄想と呼ばれてもパワプロと呼ばれても今の私は全く否定できない。
とはいえ、微かに「今シーズンはやってくれるんじゃないか?」と期待してしまうのはファンの悲しい性(さが)なのだろうか? 厳しい戦いになることはわかりきっているが、せめて7月くらいまでは野球を楽しませて欲しい。監督・コーチ・スタッフ、そして選手のみなさん、どうか頑張ってください。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼何年でも言うが、唐川……お前なんだ。お前が鍵を握っているんだ。
▼あんまり負けていない早い段階でマリンスタジアムにも行こうと思う。