あんこにおける「つぶあん vs こしあん」ほどではないが、みんなが大好きプリンでも「硬め派 vs トロトロ派」の争いが起きることがある。どちらの主張も説得力があり判定を下すのは難しいが、今回ご紹介するのはそのどちらにも属さない新タイプのプリンだ。
商品名は『プレミアムチョコレートプリン』でカルディコーヒーファームにて販売しているのだが、ぶっちゃけ「これがプリンか?」と問われたら素直に「プリンです」と即答はできない。というのも、史上かつてない “超ねっとり” としたプリンだからだ。
・カルディのオリジナル商品
税込み価格193円で購入したカルディコーヒーファームのプレミアムチョコレートプリン。パッケージにはバッチリと「KALDI」と刻まれた、カルディのオリジナルブランド商品である。
プリンなので冷蔵コーナーにありそうなものだが、記者が発見したときはレジ横の棚に陳列されていた。パッケージを開けると「お歳暮でもらう系の容器」のプリンだったので常温でも保存は可能だ。ただし「冷やすと一層おいしくお召しあがりいただけます」とのことである。
・プルプル感ゼロ
さて、冷蔵庫で1日冷やして開封した『プレミアムチョコレートプリン』は、全くもってプルプル感が感じられない。表面を見るだけではカチカチのバター的なハードさと、我が道を行く意志の強さしか伝わってこなかった。
とはいえ商品名はあくまでプリンである。中がプルプルなのか? 表面はカチカチで中がプルンップルンのツンデレプリンなのか? そう思いつつスプーンですくおうとすると……。
た、立ったァァァァァアアアアアアアアアア! スプーンが立ったーーー!!
ヘイYOマジカヨ。硬めのプリンでも深く刺せばスプーンは立つが、スプーン越しに手に伝わる感覚では粘土レベルの粘度だぜ? こんなの初めて長く語り継がれるネバーエンド。
……それはどうでもいいとして、とにかくプリンはプリンの概念が変わるほど硬くゼラチン感もゼロである。もちろん食感もこの上ないねっとり感で、一口ごとに歯が埋もれるほど濃密。言い方を変えると硬めの生チョコをダイレクトに運んでいる感覚だ。
・意外とクドくない
ただし口に入ってしまえば口どけは良く、甘さも控えめなのでクドさは感じなかった。しかも1個あたりのカロリーは184kcalと濃厚さのわりに低い印象である。さすがカルディ……やりおる。
プリン認定していいものか迷う気持ちもあるが、純粋なスイーツとしてみた場合、カルディの『プレミアムチョコレートプリン』が有能なことは間違いない。プリン好きな方というよりは、チョコレートが好きな人にオススメだ。
参考リンク:カルディコーヒーファーム「プレミアムチョコレートプリン」
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.