日本各地には、まだまだ観光地として人が集まるほどメジャーではないが、太古の伝説が残るスゴイ景色が数多く存在する。たとえば今回ご紹介する場所は「その昔、神功皇后(じんぐうこうごう)が戦に行く途中、必勝を祈って放った矢が島を貫通して、穴が大きくなった」らしい。

で、島に空いた穴がどのくらい大きくなったのかと言うと、「矢が貫通した」と言うより「かめはめ波を発射しました」くらいデカいのだ。とにかく迫力満点のスポットなので、今後さらに注目を集めることは間違いナシ。どうぞじっくりご覧いただきたい!

・福岡県遠賀郡芦屋町

今回、噂を頼りに訪れたのは福岡県北部に位置する芦屋町。伝説のスポット『洞山(どうやま)』は、静かな港町の片隅にあるという。ナビの案内通りに進んで行くと、「海の駅」を越えて「柏原漁港」の駐車場に到着した。

なんでも洞山とは、手前に「堂山」、沖に「洞山」と、2つの岩場が連なった島の総称で、巨大な穴「洞穴」があるのは、奥の洞山の方らしい。なので、駐車場からは漁港脇の道を歩いて行くことになる。海沿いなので風がめっちゃ強いが、目的地はもうすぐそこだ。

・落石にも注意

さあ、海に向かってグングン歩いて行くと、いよいよ洞山を発見した……おお~なんだか伝説の島にふさわしいシルエットである。ただ横から眺めても穴が確認できないため、防波堤から磯へ。足元はもちろん、「落石注意」の看板があるので頭上にも気をつけて進んでいくと……

・穴デカ過ぎ

おおおおおーーー穴デケエエエエエエエ! シンプルだけど想像以上にデカい穴だ。これが伝説の洞穴か……観光客が全然いないため、圧倒的な迫力に怖ささえ感じてしまう。

ちなみに洞穴は、高さ10m、幅12m、奥行30mだという。やはりデカい。また洞山周辺には、千畳敷と呼ばれる平らな岩盤が連なっていて、とてもいい景色が広がっている。聞けば、もう少し暖かくなると、磯遊びを楽しむ家族も訪れるらしい。


──というわけで、芦屋町の洞山は、大自然の迫力を思う存分味わうことができる貴重なスポットであった。もし福岡県の穴場的な観光スポットを探している方がいたら、ぜひ足を運んでみてほしい。きっと満足できるハズだ!

参考リンク:洞山 | 芦屋町WEBサイト
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

▼遊歩道を進むと洞山に着く

▼防波堤から磯へ

▼横からだと穴が見えない

▼近づくと迫力がスゴイ!