オラ! つい先日、人生初のメキシコ旅行に行ってきました。あ、オラっていうのはスペイン語で「やあ」って意味の言葉です。私(P.K.サンジュン)はスペイン語が全く話せませんが、とりあえずオラは多用しまくりました。やっぱり人間は挨拶が基本ですからね。

それはさておき今回は、とにかく美しかった街「グアナファト」についてご紹介したいと思います。ユネスコ世界遺産にも登録されているのでご存知の方も多いとは思いますが、どこもかしこもインスタ映えするそれはそれは美しい街でした。

・メキシコシティからバスで約5時間

グアナファトは1546年に銀鉱脈が発見されてから約200年間、世界の銀の1/3を産出していた銀の街です。シルバーラッシュの影響でメキシコ屈指の豊かな街となったグアナファトは、スペイン植民地時代のコロニアルな風景が多く残っており1988年には世界文化遺産にも登録されました。

さて、グアナファトはメキシコシティから300キロ以上離れており、今回は5時間以上かけてバスで移動することに。国内線を利用すれば飛行機でも行けるようですが、個人的にはバス移動がかなりオススメです。というのも、利用した高速バスがかなり快適だったからです。

メキシコシティのバスターミナルから出発する高速バスの運賃は250ペソ~700ペソ(1500円~4200円)くらい。今回は奮発して700ペソくらいのバスを利用したのですが、座席も広々ファーストクラスサイズで5時間の移動も全く苦になりませんでした。乗車の前は空港レベルの手荷物検査もありセキュリティ面でも安心ですよ。

・トンネルとカラフルな街並み

朝7時半頃に出発したバスがグアナファトのバスターミナルに到着したのは13時頃。ここから市内バスに乗り換え、さらに15分ほどかけて街の中心部を目指します。そして「終点だぞ!」と言って降ろされたのは、なんとトンネルのど真ん中でした。

グアナファトは坑道として掘られたトンネルが今でも道路として活用されており、なんならバス停もトンネルの中にあるんですね。メキシコは治安が悪いと聞いていたので、一瞬「バスごと誘拐されたか?」と思ってしまいました。

──そんなメキシカンジョークはどうでもいいとして、トンネルを抜けた先で待ち受けていたのは目にも鮮やかなカラフルな街並みです。赤・青・黄色・ピンク・スカイブルー・オレンジ……と様々な色の建物があちこちに並んでおり、チープな表現ですが “おとぎの国” のようでした。

・半日で回れるコンパクトさ

グアナファトの街は小さく、5時間もあればガイドブックに載っているような名所はほぼすべてクリアできます。街を一望できる「ピピラの丘」や、そこでキスすれば7年間は結ばれるという「口づけの小道」、さらにはグアナファト最大のマーケット「イダルゴ市場」などなど、カフェで休憩しながらでも十分に見て回れることでしょう。

そして何より歩いているだけで目に入る “普通の街並み” がとても美しいのです。教会などの建築物は言うまでもありませんが、お店や民家も色鮮やかでどこでシャッターを切ってもインスタ映え間違いなし。私も夢中でシャッターを切り続けてしまいました。





他にもインスタ映えしすぎて震える「サントカフェ」や、世にも珍しい「ミイラ博物館」にも立ち寄りましたが、その辺りは別の機会でご紹介することにします。とにかくコンパクトにまとまった街なので、初心者向きの観光地であることは間違いありません。

・夜景も最高

そうそう、グアナファトは夜景が美しいことでも有名です。街の中心部にもホテルはありますが、チャンスがあればぜひ丘の上にあるホテルに泊まってみてください。グアナファトの街が一望できますよ。夜景はもちろんのこと、夕焼けや朝焼けのグアナファトも最高でした。

というわけで、もしメキシコシティに出かける機会があれば、少し足を延ばしてグアナファトまで出かけてみてはいかがでしょうか? 治安もメキシコシティと比べるとだいぶイイと聞きますし、世界屈指の美しい街並みはきっとあなたの宝物になるハズです。それではアディオス!

Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼グアナファトの街並みはこちらでまとめてどうぞ。

▼朝焼けも美しい街でした。