1995年1月17日、阪神淡路大震災が起こった。当時、私(中澤)は小学生。大阪だったため、被災地のど真ん中からは若干ズレているが、その朝に感じたことは23年経った今も忘れることはできない。
・目を覚ますと部屋が揺れていた
阪神淡路大震災の発生時刻は5時46分52秒。早朝だったため、寝ていた人が多いと思う。私が目を覚ますと、船が揺れてるような大きなゆっくりした揺れで部屋全体がグワングワン揺れていた。
・数秒後
なんか外からは「ドカン!」という何かが落ちる音も聞こえる。怖いというよりも気持ち悪い揺れ方。これは夢かなあ……寝ぼけ眼の私が完全に覚醒したのは数秒後のこと。
ドガガガガガガガガッッ!!!!!! 窓の外から世界中が道路工事で合唱しているような轟音が響き始めたのである。な、なんじゃこりゃあ!?
と、同時に体がベッドの上でビヨンビヨン跳ねていた。トランポリンでジャンプしてるみたいに。ここでやっと、部屋が猛烈に縦揺れしていることに気づいた。
・魔法かよ
真っ先に私が思いついたのは、マンガ『BASTARD!!』の最強地震魔法「天地爆烈-メガデス-」や『ファイナルファンタジー5』の高等地震魔法「クエイク」。魔法で攻撃されてるとしか思えなかった。
当時の私は、地震について「ちょっと揺れてなんかテンション上がる」くらいの認識しかなかったため、これが地震だなんて想像もできなかったのである。
・バキバキの街
地震が過ぎ去って日が昇り、外に出てみると、家の石段やアスファルトの道路はバッキバキ。しかし、そんな街のダメージは、揺れている最中に私が想定していた状況よりも全然マシなものだった。
あれから、東日本大震災も東京で体感したが、あの時以上に「世界の終わり」を感じたことはない。人智を超える大地震の脅威……数々の震災での教訓を忘れてはならない。阪神淡路大震災から23年目の本日、改めて震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.