進学や就職で東京へ上京した方、こんな経験はないだろうか? 「え、これってウチの地域だけだったの!?」。ところ変われば文化も変わる、場所が変われば売ってるものも違う。ギャップだらけだ。

さて、とある青森県出身者が感じたギャップはこれ。どこのコンビニやスーパーに行っても『シャイニー』がない。シャイニーを誰も知らない。

・シャイニーとは

「シャイニーがどこにも売ってないんですよ!?」「韓国アイドル『SHINee』の話と勘違いされちゃいました」

そう青森県民が語る『シャイニー』とは、正式名称を『シャイニーアップルジュース』。そう、リンゴジュースのことである。青森県民なら必ず常備していると言われるほど県内で知らぬ者はいないソウルドリンクであるという。

・生リンゴをかじったようなフレッシュさ

シャイニーの魅力は何といっても「生のリンゴみたいな味」だそう。私(沢井)も、レギュラー缶をゲットしたので早速飲んでみたところ……「あ、他のリンゴジュースとは違う!」。


それもそのはず、シャイニーは果汁100%は100%でも「ストレート」! よく出回っている「濃縮還元」が果汁をいったん “濃縮” し、製品化の際に水を加えるのに対し、「ストレート」は、一般的に果汁を加熱殺菌処理しただけのもの。つまり、極限まで果実に近いジュースなのである。

濁った色がまた美味しそう。そんなシャイニーのレギュラー缶は、「ふじ」や「ジョナゴールド」を思わせる味だ。後口にほんのり酸味を感じるものの、全体の印象としては「甘く、多くの人が好きなリンゴの味」。“シャクシャク” という歯触りがないだけで、生のリンゴに近い味わいであった。おいしー!!

・シャイニーか、アオレンか

シャイニーにはレギュラー缶のほかに「金のねぶた」「銀のねぶた」など複数のラインナップがあるそう。それぞれ味が違うので、ひとりひとりにお気に入りのシャイニーがあるのだとか。

余談だが、リンゴ王国・青森には他にもたくさんのリンゴジュースが売られているという。そんななかで、シャイニーと人気を二分しているのが「アオレン」のリンゴジュースとのこと。

生半可な知識で話をふるとアツイ議論になる可能性があるそうだが、そこまで県民をアツくさせるリンゴジュースとは、それはそれで興味があるなぁ。

ちなみに「シャイニーどこにも売ってない」という話であったが、実はアンテナショップなどで取り扱いがあるよう。ヴィレッジヴァンガードでは1本150円で売っていたので、懐かしい青森出身の方や興味がある人はぜひ。絶望の淵にも、希望はあるものだ。

参考リンク:シャイニーアップルジュース
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.