この時期はクリスマスプレゼントやお歳暮など、人に贈り物をする機会が多い時期である。ゆえに、「○○が当たりました！」なんてハガキが来たりすると、「ラッキー！」と疑いもなく受け止めてしまうのではないだろうか。

そんな心理を狙ったのか、英警察がギフトセットで容疑者を釣ってみたところ、なんと21人も逮捕できてしまったというのだ。一体全体、どんな方法でホイホイしたのだろうか。

・ギフトセットで容疑者を釣ってみた！

ギフトセットで容疑者21人を釣り上げたのは、英サウス・ヨークシャー警察署だ。「Operation Holly：モミの木作戦」と名付けられた捜査では、警察が偽会社から容疑者宛てに「豪華なギフトセットが当たりました！」とのカードを送付。そこには、「ギフトバスケットを受け取るために、在宅時間を教えて下さい」と書かれていた。

警察の公式Facebookページにアップされたカードの画像を見ると、シャンペンやワイン、チーズなどの商品が詰まったバスケットはナカナカ豪華！　これが無料で貰えるとなったら、おそらく誰でも連絡を取ってしまうのではないだろうか。

・時間と労力を大幅に節約できる作戦

そして、思惑通りに容疑者から連絡を受けた警察は、指定の時間に訪問して玄関を開けた容疑者を逮捕！　なお、お縄を頂戴したのは、詐欺や暴行、危険＆飲酒運転などの罪状で指名手配されていた容疑者たちだったそうだ。

作戦を執り仕切った刑事は、「容疑者宅に踏み込んでも本人が不在だったり、その住所に住んでいないこともあって無駄足を踏むことも多かった。でも、この方法で時間と労力を大幅に節約できた」と述べている。

・類似した方法が『ザ・シンプソンズ』にも登場していた！

英ニュースサイト『indy100』によると、面白いことに似たような方法が、『ザ・シンプソンズ』のシーズン9第8話に登場していたのだとか。 スプリングフィールドの警察署は、町のゴロツキに無料でモーターボートを貰えると信じ込ませ、一カ所に集めて逮捕。駐車違反の罰金未払いだったホーマーもまんまと引っかかった。

このエピソードをサウス・ヨークシャー警察署が参考にしたのかどうかは不明だが、一気に逮捕した結果を見ると効果は抜群。なかなか賢い捜査方法だと言えそうだ。

参照元：Facebook @South Yorkshire Police、indy100（英語）
執筆：Nekolas

▼駐車違反の罰金未払いだったホーマーも、まんまと引っかかっちゃった！

▼こんなに豪華なら返事してしまう!?