最近は地球温暖化による海面上昇が進み、水没の恐れがある島などが現れている。そんななか、逆の発想で海面が低下したらどうなるのか……という仮想動画が制作され、話題になっているので紹介したい。
『What If?』という本を参考に制作された動画『Draining the Ocean』は、世界中の海で最も深いとされるマリアナ海溝の底に、直径10メートルの穴を開けたらどうなるかを表している。
英ニュースサイト『indy100』によると、自然地球海洋と湖・貯水池のデータを基に、“ベルヌーイの定理” という方程式を簡素化した方法で動画は制作されているとのこと。海底に穴を開けてから降った雨や、川から流れて来る水量もカウントされているのかは不明だ。
・水位が下がるのに相当な時間がかかる
さっそく動画を再生してみると……みるみるうちに水量が減少! だが、画面上に表示された年数を確認すると、相当な時間がかかっていることが分かる。
そして海底に穴を開けてから9800年経っても海域にさほど大きな変化は見られず、5万年以上経つ頃にやっと陸部分の面積が大きくなり、296万6828年で動画は終了。
しかし、地図を見ると海にはまだ水が残っている。「穴を開けて海水を抜く」と言われると、バカな筆者は「風呂の水を抜くように、全部空っぽになってしまうのでは……」と一瞬思ってしまったのだが、実際は そうではなかったのだ。
・海面500メートル低下で日本は朝鮮半島と合体?
ちなみに『What If?』のウェブサイトには、海面が500メートル下がると日本は朝鮮半島と合体すると紹介されている。しかし動画を見ると、それよりも先に北海道がユーラシア大陸と合体していた。温暖化が進む地球では、この逆バージョンが静かにゆっくりと起きているのかも知れない。
参照元:YouTube、indy100、What If?(英語)
執筆:Nekolas
▼直径10メートルの穴を海底に開けたらどうなる!?