「早い」「安い」「どこにでもある」立ち食いそば屋はファーストフードなので、味はそこまで気にしないという人も多いだろう。だが、それだけにウマい店がより愛されるというのもまた真理。
旗の台の『だし家』が閉店したことを知った時の悲しさと言ったら……。厳しい時代だが、立ち食いそばの名店には頑張って欲しいものだ。そしてまた1つ、応援したくなる名店に出会ったためレポートしたい。その名も『笠置そば』である。
・歩いた距離も忘れる味
東京メトロ東西線の門前仲町駅から10分弱くらい歩くと、葛西通り沿いにあるこの店。駅から離れていることもあり、行くのは若干めんどくさいがハッキリ言って後悔はしない味だ。
常に麺は茹でたて、天ぷらは揚げたて。注文を受けてから、麺を茹で、天ぷらを揚げるため、そばが出てくるまでに揚げ置きの立ちそば屋よりも多少待つものの、食べてみたら全てが吹っ飛んだ。ウマイ!
・違いは麺
個人的に一番 “違い” を感じたのは麺である。コシがありつつも適度にモチモチした食感の麺はのど越しも抜群。甘めのつゆとの相性も良く、スルスルのどを通っていく。まるで絹のようなスベスベさ。これで「かけそば」が290円は高コスパすぎる。
・豪華な海鮮かき揚げ
ちなみに、私(中澤)が注文したのは「海鮮かき揚げそば(500円)」。イカ、海老、インゲン、人参などがまとめられた海鮮かき揚げは、カリッカリの衣の中から飛び出す海老やイカの風味がそばにマッチしていた。少し揚げすぎな感じがするのはご愛敬。
・週5で食べたい
ご愛敬と言えば、店主が愛嬌のあるおやっさんだったのも良かった。そば屋の頑固おやじも別に嫌いではないが、駅から遠い割に客が次々と来るのは、おやっさんの人柄もあるのかもしれない。若めの女性もいたり、年齢層は広いようだ。
つゆ、そば、かき揚げなど、全てがウマイこの店。されど、値段は立ち食いそば屋。できることなら週5で通って食べたいレベルである。
・今回紹介した店舗の情報
店名 笠置そば
住所 東京都江東区深川2-11-5
営業時間 平日7:30~19:30 / 土・祝7:30~15:00
定休日 日
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼つゆ、天ぷら、そば、全てが高クオリティー