ホルモンを網の上でよく焼く。口に入れると、脂の旨みがジュワ~ッと広がる。すかさずビールを流し込む。最高である。ホルモンは最高である。しかし、同時にホルモンは危険な食べ物なのだ。昨日、そう思わせるような事件が起きてしまった。
NHKによると、2017年11月27日の夜、名古屋市中区の焼き肉店で火事があり、店舗が焼けてしまったという。ホルモンを大量に焼いたことが原因なんだそうだ。もちろん焼きすぎはよくない。だが、同時に改めて覚えておきたいのが、ホルモンを焼く際の氷の重要性である。
・ホルモンは炎上しやすい
シマチョウやマルチョウ、豚トロなど、ホルモンには脂が多い部位が存在する。その脂がウマいわけだが、脂なので焼く時に炎が上がってしまうこともよくあるのだ。分かる人には分かると思うが、たまに引くほど炎上してしまうこともある。あれは、ビビる。
・氷の重要性
そうなってしまうと、ホルモンを移動させたくらいでは炎は消えない。その予想以上の燃えっぷりに、パニックになってしまう人もいるんじゃないだろうか。そんな状況ですることはただ1つ。氷を使った消火作業である。大事なことなので2回言うぞ。氷を使って! 火を消す!! これは本当に大事だ。
ホルモンをメインに扱っているお店では、肉と一緒に氷を用意してくれることが多い。もしファイアーしてしまった場合はトングで氷をつかみ、火に押し当てるようにして消す必要がある。脂が多い部位を焼く時は、素早く火を消せるよう、常に氷を手元に置いておくべきだろう。
・マッハで消火してくる店員さんへ
ところで、この火事のニュースを聞いた時、私(あひるねこ)にはちょっと反省したことがある。それは、焼き肉店にたまにいる店員さんに対してだ。お店によっては、少しでも火が上がると店員さんがやって来て、氷を使いマッハで火を消してくることがある。
これはあるあるだと思うのだが、あの時の店員さんはどこか不機嫌ではないだろうか。「氷で消してくださーい」という声には、心なしかイラつきのトーンが含まれている気がする……。そんな時、私は「ちゃんと消すから大丈夫だよぉ……」と、心の中で思うのである。
・火事にしないために
しかし、今にして思えば、あれは火事にしないための迅速な行動に他ならない。一瞬の遅れが火事につながることもあるのだ。それを氷で未然に防いでくれていた店員さん、これまで若干鬱陶しく思っていてすいませんでした。そして、ありがとう。
当然、店員さんにすべてを任せていてはいけない。ホルモンとは炎上するものだと再認識し、焼いている時はすぐに氷で火を消せるよう準備をしておく。そう、ホルモンと氷は2つで1つなのだ。せっかくのおいしいホルモンで火事を起こさないよう、みんなでしっかりと対策していこうではないか。