日本屈指の……いや、世界レベルの「違いがわかる男」といえばご存じGACKT(ガクト)様だ。本業の音楽活動のみならず、味覚・芸術・礼儀作法……などなど、この世のあらゆる現象 “森羅万象” を知り得る唯一の人物である。

そんなGACKT様が自身のブログで「日本のサービス業」について言及した。その中で安いという意味で「日本のランチが800~1000円は正直おかしい」と語っているのだが、この発言がネット上で波紋を呼んでいるのだ。

・GACKT様の発言

まずは2017年10月23日にエントリーされたGACKT様のブログから、日本のサービス業について言及した部分を引用したい。


「日本はサービス業が70%近くもあるのに、ほとんどがうまく行っていない。一つの問題は、海外の平均から比べると飲食店の価格提供の安さも大きな原因の一つだ。昼食が800〜1000円という価格は正直おかしい。その値段でまともに店はやっていけない。

どの大型の飲食店もブラック企業認定されるようなことになるのはそもそも日本の価格設定と人件費のバランスの悪さに根源的な問題があるとボクは思うのだが……」


世界を知り、現在はマレーシアに自宅があると噂されているGACKT様だけに説得力があるが、やはり「ランチに出せる限界は1000円まで」という人も多いハズだ。この件に対しネット上では様々な声が挙がっている。

・ネットの声

「これは正論」
「よく言った。日本は本当に安いよ」
「確かに海外の友達が日本の食事が安いって感動してたな」
「飲食業を営んでいますが、本当にその通りだと思います」
「海外に行くと “日本は安いな~” と思うことが多々あるよね」
「ただ同然のサービス料金で、一流ホテル並のサービスを要求するのも提供するのもやめたらいい」

「GACKTみたいなお金持ちに言われても説得力がない」
「でもね、一般庶民はそれ以上出せないんです」
「そう思うけど、客が来ないと話にならないし」
「ランチは1000円がギリ」
「値上げしたってコンビニに客が流れるだけだろ」
「ちょっと言ってる意味がわからない」

言うまでもなく、世界有数の先進国である日本。おそらく多くの人はランチをGACKT様が言う800~1000円あたりで済ませているハズだ。ちなみに、記者がここ2年ほどで出かけた海外でのランチ価格は、体感で、

オーストラリア……約2000円
中国(上海)……約1000円
韓国……約1000円
タイ……約500円
パラオ……約1000円

……といったところであった。もちろん何を食べるのかによっても違うし、安く済ませることは可能である。ただネットの声にもあるように、海外へ出かけると「日本は別に高くないんだな」と感じることは多い。GDPなどを鑑みると、GACKT様の言うことは正論なハズだ。

https://instagram.com/p/BalF2__h9I6/?hl=ja&taken-by=gackt

とはいえ「今日からランチに突然2000円も出せない」という心情も事実。日本のサービス業の価格設定がどうあるべきかはさておいて、少なくとも「日本の物価って高いよな~」と漠然と思い込むのは時代錯誤だと認識した方がいいだろう。

参照元:GACKTオフィシャルブログ
執筆:P.K.サンジュン
イラスト:マミヤ狂四郎

▼オーストラリアは朝食もランチも2000円くらいが当たり前だった。