もはやパッと見ただけでは、実物かCGかの判別が不可能なほど精巧になった映像技術。しかしその進化は、まだとどまることを知らないようだ。

米国の名門校「ワシントン大学」の研究チームが、驚異のプログラムを開発した。なんと、顔のパーツの一部を音声に合わせてCGで作り出せるというのである。

・本物そっくりなスピーチ動画

動画では、まずオバマ元大統領の音声が再生され、続いて喋る様子がアップで映し出される。普通の演説の様子に見えるが……実を言うと、動画で見られる “口の動き” は、音声を元にコンピューターが自動で作り出したものなのだ!!

動画を制作した「ワシントン大学」の研究チームの情報によると、音声を元に口の動きを作り出すプログラムを開発。合成技術と組み合わせることで、リアルな動画を完成させたとのこと。

この機能をチャットに搭載することで、より簡単に対面状態に近い会話が可能になるほか、人物のあまり動かないニュース番組なら活用されてもおかしくないだろう。今後、実物だと思っていたらCGだった……なんて勘違いが、当たり前の時代になるかもしれない。

参照元：YouTube、University of Washington’s「GRAIL」（英語）
執筆：K.ナガハシ

▼米ワシントン大学の研究チームが発表した動画がこちら