これから日本でも、サマーソニックやフジロックなど夏の一大音楽フェスティバルが開催されるが、海外では「男性立ち入り禁止の音楽フェス」が計画されているというから驚きだ。
なんでも、海外の音楽業界とアーティストが「男性客の素行が悪すぎる」と怒り心頭。対策として「男性立ち入り禁止」キャンペーンを展開し始めたらしい。
・音楽フェスで性暴力が多発
米ニュースサイト『TIME』によると、スウェーデンで毎年開催されているブラヴァラ音楽フェスティバルで性暴力が多発。すでに2018年度の開催についてはキャンセルが決定したという。
そんななか、スウェーデンのコメディアン&DJのエマ・クニイカレさんが、「男性が正しく振る舞えるようになるまで、男性立ち入り禁止の音楽フェスを開催したらどう!?」とSNSで呼びかけたところ賛同者が続出! そのような経緯から、彼女は ‟男性立ち入り禁止フェス” を実現させるべく動き出しているのだ。
・オーストラリアの音楽フェスでも問題が多発
そして、音楽フェスでの男性による女性への性暴力が問題になっているのは、なにもスウェーデンだけではない。豪音楽情報サイト『Triple J HACK』によると、オーストラリアの音楽フェスでも類似した事件が多発して大きな問題になっているとのこと。
こちらも、メルボルン出身のロックバンド「Camp Cope」が「女性が安心して楽しめるような、音楽フェスやコンサートにしよう」と呼びかけ、フェスの問題改善に向けたキャンペーンの輪は広がっている。
・音楽業界も状況改善へ
数多くのバンドやアーティストがキャンペーンに参加したこともあって、ついに音楽業界も動き出した。音楽フェス開催に携わるオーガナイザーやプロモーターが、安全な環境で観客がイベントを楽しめるように、警備員の増員や規制の強化に努めているそうだ。
屋外の音楽フェスは解放感もあり、特に酒を飲んだ観客がハメを外したり素行が悪くなるケースがある。そのような行動を自分で慎むのはもちろんのこと、トラブルに巻き込まれないよう女性は一人歩きを控えるなど、十分注意してイベントを楽しみたいものだ。
参照元:TIME、Triple J HACK(英語)
執筆:Nekolas
Photo:Wikimedia Commons