<あるある度:★>
【鉄棒渡り】
綱渡りのように、バランスを保ちながら鉄棒を渡っていくというシンプルな遊びである。しかし、足を踏み外したときの恐怖が常に頭の中で渦巻いており、緊張感がハンパない。
カニ歩きのように横向きで渡る方法もあるが、それでは難易度が上がってしまうので、クリアのためには前向きでの鉄棒渡りが最善の選択。しかし、前向き渡りでは、足を踏み外したときに股間を鉄棒にぶつけてしまうというリスクもあり、ここに大きなジレンマがあるのだ。
ジレンマを乗り越え、そして恐怖を克服しなければならないとは、よくできた遊びである。
【ふとん地獄とクーラー天国】
夏の暑い日に、クーラーをガンガンつけて、その中でふとんをかぶりまくる。暑くてもうダメだというくらいまでふとんをかぶる。小学生だと、だいたい5、6枚かぶれば、汗ダラダラだ。
そして、「もう限界!」というときにふとんをふっ飛ばして、外に出ると、そこは天国。クーラーの心地よい風が全身を包み込み、とてつもない清涼感を味わえるのだ。地獄と天国を一度に体験できるクリエイティブな遊びである。
【全速力でコーナリングダッシュ】
これは曲がり角を全速力で曲がり、体にかかる遠心力、そして自分がレーシングカーになったかのような感覚を楽しむ遊びである。角を曲がるときに、アニメキャラのように手がピンと伸びてしまうのは、コーナリングあるあるである。
しかし、全速力で角を曲がると、車や人にぶつかる可能性があるので、良い子は決してマネしてはいけないぞ。
いかがだっただろうか? みなさんが小学生の頃にしていた遊びは、あっただろうか? こうして見ると、男の子はいかにスリルと度胸試しが好きな生き物かがよく分かる。
今振り返って考えてみると、危険すぎる遊びでも、そこから学んだことがあるのもまた事実。安全と危険の領域をどこで線引きするかをしっかり考えながら、これからも子どもには遊びから多くのことを学んでほしいと切に願う。