「大盛り」という言葉に反応しないヤツは男ではない。というか、大盛りなんて生温いくらいだ。デカ盛り、メガ盛り、爆盛りってな具合にどんどん来いや! 男のロマンここに極まれり。というわけで、今回は超強力な爆盛りのお店を紹介するぞ。
東京・小伝馬町にある洋食屋「エンドレス」。外観は古めかしい喫茶店のようだが、中身は相当にブッ飛んでいる。その大盛りランチの破壊力たるや、久々に震え上がるような絶望感を味わったぜ……。我こそはというフードファイターたちは必見である!
・見た目に騙されてはいけない
洋食屋「エンドレス」は、アクセス的には小伝馬町駅、馬喰町駅、馬喰横山駅のどこからでも行きやすい場所にある。ちょっと薄暗く、昔からある喫茶店という風情の店構えだ。デカ盛りとは無縁そうな昭和な雰囲気であるが、ここがマジでとんでもないお店なのである。入るなら覚悟してほしい。
お昼過ぎ。ランチを目当てに入店すると、お客は近所のサラリーマンがほとんど。圧倒的なまでの男性率だった。人気店のようで、残念ながらハンバーグとパスタはすでに終了。マジかよ、なんとなくここはナポリタンだと思ったのに……。
・ランチは大盛り無料
そこで私は『海老ピラフ(税込850円)』の塩味を注文した。ここが超重要なのだが、ランチの時間はなんと大盛りが無料なのだ! メニューには特に記載がないため、注文の時は忘れずに伝えよう。ただし、私から1つ条件がある。大盛りは自信がある者のみコールするように。なに、理由はすぐわかる……。
・爆盛りピラフ降臨
ランチにはサラダと味噌汁が付いてくるぞ。これは嬉しい……と思う間もなく、尋常ならざるオーラをまとった皿が私のテーブルに現れた。で、でけェェェェエエエ! 言うまでもなく私が頼んだ海老ピラフなのだが、なんやこの量……。
皿は小さくない。むしろ大きい方だろう。そこに、「これ以上盛ったら、アタシ壊れちゃう~~~!」的なセリフが聞こえてきそうなボリュームの特大ピラフが、皿の端までぎっしりと敷き詰められているのだ。これは、私が普段食べている米の何食分なんだろうか。
・味はバッチリ
スプーンを持ち、山を切り開くように食べ進めていく。味はというと、これぞピラフ! とでも言いたくなるような、100人中100人が納得するであろう安定のウマさ。玉ねぎ、ベーコン、マッシュルーム、ピーマンというシンプルな具材が、むしろ心地良い。
・本気を出し始める爆盛り
そして、予想以上に海老が大きくて多いのが嬉しいじゃないか。おそらく20尾くらい入っていたはずだ。よーしよしよし。ウマい! これはウマいぞぉぉぉおおお!! 屯田兵のようにピラフの山を開拓していく私だったが、ここでとんでもないことに気付いた。
全然減ってねぇ……。お腹もだいぶ満足してきたのだが、まだ半分にも到達していないではないか。というか、上から見ると3分の1くらいは食べたような気がするのだが、皿に残ったピラフを平らにならしてやると……。
どういうわけか、再び大盛りの海老ピラフが姿を現したのである。これは、目の錯覚だろうか? 以降も、この一連の作業を数回にわたって繰り返すものの、何度やっても皿には大盛りのピラフが復活するのみ……。いや、エンドレスかよ!
・勇気の撤退
私は、無限にループする空間に閉じ込められたかのような恐怖を味わっていた。そろそろお腹も限界である。恐ろしい……。こんな絶望感を覚えたのは、『キングダム』における龐煖(ほうけん)の登場以来、初めてかもしれない。恐怖に支配された私には、完食を諦めギブアップする以外の選択肢は残されていなかった。
・安すぎるだろ
申し訳ない気持ちでレジに向かうも、会計は正規の値段の850円。あんな無限の回廊を生み出しておきながらこの安さとは……。コスパがいいという言葉では済まされない、強烈なお店であった。腕に自信のある猛者たちはぜひ挑戦してほしい。ちなみに、大盛りは夜だと300円なので気を付けてくれよな!
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 エンドレス
住所 東京都中央区日本橋小伝馬町16-14
時間 10:00~14:30、17:00~22:30(月~金)、10:00~14:30(土) ※要確認
休日 日・祝
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼このデカさである
▼ランチはサラダ、味噌汁付き
▼『海老ピラフ(税込850円)』塩味の大盛り
▼海老が大きくて多い
▼マジでエンドレスだった