フランスといえば「グルメ大国」というイメージがあるが、そんな同国でマクドナルドの売り上げが低迷しているのだという。

そこで、客に無料で「ナイフ&フォーク」を提供することで起死回生を図ろうというのだが、どうやら、その対策の裏には最近のグルメトレンドが影響しているようなのである!

・仏マクドナルドが「ナイフ&フォーク」を客に提供!

仏ニュースサイト『THE LOCAL』英語版によると、仏マクドナルドの10店舗が、実験的に無料でナイフ&フォークを客に配ることに決定したのだという。

といっても、チーズバーガーやビッグマックを購入した客は対象外で、グルメバーガーを頼んだ客のみに提供されるのだとか。世界中で、強いこだわりを持った高級志向のグルメバーガーが大人気となっているが、フランスも例外ではない。

・他グルメバーガーレストランに対抗!

たくさん具が入っているグルメバーガーはパテも分厚く、かじりながら食べるのは一苦労! 特に口が小さな女性は食べにくいコトこのうえない。そこで、同社はナイフ&フォークを提供することで、他レストランに対抗してグルメバーガーの売り上げをアップさせようというのが狙いだ。

確かにグルメバーガーが食べられるレストランでは、当たり前のようにナイフとフォークのセットが出てくることが多く、仮に付いていなくても頼めば持って来てくれることがほとんどである。

・グルメバーガーと他ファストフード店に押され気味……

近年のフランスではハンバーガーの人気が沸騰し、14万5000軒のうち75パーセントのレストランにおいて、ハンバーガーがメニューに載っているのだとか。そんな状況に、マクドナルドが押され気味……という訳である。

また、最近になって同国にカムバックしたバーガーキングや、米国発のカスタマイズ・ファストフードバーガー店「Five Guys:ファイブ・ガイズ」が上陸することもあり、生き残りを賭けて必死なようである。

最近のグルメトレンドに乗り切れない様子の仏マクドナルドは、新たなアイディアやメニューを次々に打ち出さなければ、厳しい状況に追い込まれてしまいそうである。

参照元:THE LOCAL(英語)
執筆:Nekolas
Photo:Rocketnews24.