ちょっと財布の中を覗いてみてほしい。現在の日本の硬貨は1円玉、5円玉、10円玉、50円玉、100円玉、500円玉の6種類だが、いま、あなたの財布の中には何円玉が入っているだろうか? 上から見た感じで当ててくれ。
先日、とあるTwitterユーザー(@miyuplusさん)が投稿した硬貨についてのツイートが話題になった。硬貨の中で5円玉だけが漢数字の表記であることに対する問題提起的な内容なのだが、あえて私(あひるねこ)は言いたい。5円玉の前に、まず50円玉の野郎を何とかしてくれと。
・Twitterで話題
話題になったツイートでは、5円玉についての問題点が以下のように書かれている。
「先ほどレジで外国人の方が5円玉が何円かわからず戸惑っていて、今更この国の通貨で奴だけが漢数字オンリーと気づいたけど現代社会における5円玉ド低脳では?」
たしかに、よく見てみると5円玉だけが「五円」と書かれている。非漢字圏の外国人からすると、手に取った時に混乱してしまうのは無理もないだろう。漢字表記こそ5円玉の魅力という考え方もあるが、わかりやすさという観点からすれば、十分に改善の余地があるのではないか。
・50円玉とかいう畜生
ただ、私個人の考えとしては、5円玉よりも先に何とかしなけらばならないヤツがいるように思う。それは……50円玉、お前のことだ。コイツだきゃあ許しておけん。お前なぁ、財布の中で「おれ100円ですよ」的なツラするのやめろや! 紛らわしいんだよぉぉぉぉおおお!!!
・「ふりをする」のはやめろ
そう、財布内における50円玉の「100円玉づら」感は異常である。50円玉は5円玉と同じく真ん中に穴があいているため、ほかの硬貨よりも見分けがつきやすいように思われがちだ。100円玉などと間違えるはずがない、と。しかし、それはあくまで2枚をテーブルの上などに置いた時の話だろう。
よく考えてみてほしい。50円玉と100円玉は、大きさこそ多少違うものの、色はほぼ同じだ。加えて、周りがギザギザになっているという点も同じ。試しに2枚を重ねて横から見ると、完全に一致という言葉以外浮かんでこない。なんだ? 仲良しなのか、お前らは。甘えんな! 仕事に私情を挟んでんじゃねーーーッ!!
・もたらされる弊害
このことの何が問題かというと、レジでお金を払おうと財布を開けた時に、50円玉を100円玉だと見間違えてしまうのだ。基本的に、財布の中の小銭は重なっていたりしてハッキリとは見えないことが多い。そんな中、財布内の大体の戦力を予想し、いざお金を出した瞬間に悲劇は起こる。
「うっ! こいつ……100円玉じゃねえ……! ご……50円玉だったぁぁぁぁぁぁあああああ!!!」
考えていた綿密なプランは、ガラガラと音を立てて崩壊する。例えば、財布に100円玉が8枚あったとしよう。ふむ、ちょっと多いな。あなたはそう考えるはずだ。その状況下で、会計の金額が800円台だった時の爽快感ときたら! 一掃のチャンス到来ィィィイイ!! 頭の中ではぷよぷよが消える様子が再生されるはずだ。しかし……。
・絶望
100円、200円……と矢継ぎ早に小銭を放っていると、最後に待っていたのは壮絶な死。なんと、8枚あったと思った100円玉の1枚が50円玉だったのだ! 終わった……それだと小銭じゃ足りねぇ。放った小銭を全部しまい、1000円札を出して、お釣りをもらい、さらに膨らんだ財布を見て、あなたは絶望するだろう。
・耐えがたい苦痛
特に精神的なダメージはデカい。ぷよを全部消せる! と思っていたら、いきなり上から大量のおじゃまぷよが降ってくるのだ。一体、私が何をしたというのか。こんな苦痛な思いをしてまで、生きていかなくてはならないのか。我々は、50円玉に苦難を強いられているんだ!
以上の点を考慮し、早急に対処しなければならないのは、5円玉よりもむしろ50円玉の方であると私は主張する。会計金額によっては、50円玉は有能だ。嫌いになりとうない。せめて、もう少しだけ100円玉と違う部分を作ってほしいのだ。あの悲劇を繰り返さないためにも……。