久々にキレたぜ……。つい先日、某中華料理チェーンで昼食をとったんですよ。で、お会計をしようとレジに並んでたんです。そしたら前にいた女性客が、1万円札を出すのが見えました。まあ、そういうことってたまにありますよね。

ただですよ。数百円かそこらの会計で万札を使うのって、ちょっと悪いなと思うじゃないですか。だからお金を出す時、「すんません」とか一言添えたりするじゃないですか。なのに、その女性客の態度ときたら……きたら……お、おお……! 久々にキレちまったぜ。

・中華料理屋にて

お昼のピークタイムが終わり、店内も落ち着きを取り戻し始めたころ。私(あひるねこ)はその中華屋に入りました。勝手知ったる店です。いつものように注文し、いつものように食事を終え、いつものように会計をしようと席を立ちます。

その日ホールにいた店員さんはアジア系の外国人女性で、名札に「研修中」と書かれているのが何となく目に入りました。レジでの会計もこの店員さんが担当しているようです。ここまでは、よく見かける光景でしょう。

・レジでの出来事

さて、話は冒頭のシーンに戻ります。レジに向かうと、30代くらいの女性客が会計中だったため、私はレジの横に立つような形で順番を待ちました。その人の会計がいくらだったかは覚えていませんが、おそらく数百円程度のはず。で、女性は1万円札を無言でサッと出すワケです。

・少額会計に万札

財布に万札しか入っていないという状況は特に珍しくもないですし、いくら出そうがその女性の自由ではあります。ただ、私はその様子を見ながらぼんやり思いました。「あ、何も言わねータイプか」と。ええ、ぼんやり思っただけです。

レジにいた外国人の店員さんは1万円札をレジに入れ、1000円札を何枚も取り出しているのが私の位置から見えました。どうやら5000円札を切らしているようです。これもまた、よくある光景と言えるでしょう。ただね、この後が問題なんですわ。

・キレたぜ……

「〇〇円のお返しです」と、店員さんが1000円札の束を渡そうとすると、その女性客は明らかに不機嫌そうな表情を浮かべ、冷たくこう言い放ったんです。


「……5000円札ないんですかぁ?」


その声には、怒りのトーンも多分に含まれていました。いつ以来でしょうか……。見ず知らずの女性をブン殴りたくなったのは。1000円に満たない会計で何も言わず万札を出す。ここまでは大目に見ましょう。しかし、その釣りが全部1000円札だったことで店員に怒るなんて、一体何様のつもりなのか。

・知って欲しい

ただ、これはある意味で仕方のないことなのかもしれません。彼らは知らないのでしょう。レジにおける5000円札の貴重さを。アルバイトなどでレジの経験がある人なら分かると思いますが、5000円札は他の紙幣・硬貨と比べ、数が圧倒的に不足しやすいのです。

反対に、もっともいらないのが1万円札です。なぜならコイツは、お釣りとして利用価値がないから。5000円札のストックがゼロ、かつ少額の会計で万札が来るケースは、店員からすると時間はかかるわ、レジミスの可能性が高まるわ、1000円札まで一気に減るわで、非常に厄介なのです。

・マナーとして

だからこそ、そういう時は一言添えるのが客のマナーだと私は考えます。それだけで印象はだいぶ変わりますしね。そして、これは別の機会にでも書こうかと思いますが、そういった気遣いがあるかないかで、店員から受けるサービスの質は劇的に変わります。マジで。

別に不要なんですが、最後に女性客のフォローもしておきますか。お釣りを渡す際、店員さんが「すいません、5000円札を切らしてまして……」と断っておけば、彼女もあんな不機嫌オーラをまき散らすことはなかったかもしれません。そこは店長がしっかり教えといてやれや、という感じですね。

・気を遣おう

まあだとしても、研修中の外国人店員に冷たく接するような人間にろくなヤツはいないと思うので、やっぱダメだわアイツ。話は逸れましたが、つまり私が言いたいのは「少額の会計で万札を出す時はちょっと気を遣おう」ということです。簡単でしょ?

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.