よく交番で見かける指名手配のポスターに、大昔から掲載されている七三ヘアーのメガネ男がいる。その名も桐島聡(きりしまさとし)。昭和50年4月19日、中央区内で発生した連続企業爆破事件の犯人であり、罪名は爆発物取締罰則違反だ。

白黒写真の桐島は、昭和50年頃に撮影されたものらしく、当時の年齢は21歳。しかし彼の生年月日は昭和29年1月29日なので、現在の年齢は63歳だ。いったい誰が、約40年前の白黒写真を見て「あ、桐島だ!」と思えるのだろう? 指名手配写真も、できるだけ今の桐島に寄せるべきだ。ということで……勝手に老けさせてみたヨ!!

・最先端テクノロジーによって老化

今回、桐島の老化プロジェクトに使用した最先端テクノロジーは、『Spectrum』って名前のiPhone用アプリと、『Oldify』っていう名前のiPhoneアプリだ。

・カラーにして現実感を増強

まずとりかかったのは、白黒写真のカラー化である。今の御時世、白黒写真で「こいつを見つけろ」と言われても、いまいちピンとこないからだ。しかし、白黒写真をカラー化するアプリ『Spectrum』に通してみると……

本邦初公開、これがカラーの桐島だ! やや古臭い印象もあるが、いい感じでカラーになった。これで少しは現実感が増したのではないだろうか。

・逃亡の心労を考慮し、多めに老けさせてみる

続いて使ったのは、どんな写真でも老けさせてくれるアプリ『Oldify』だ。「+20歳」や「+40歳」……と選べるのだが、実際の老化年齢「40歳」にしてみると……

桐島が童顔だからなのか、とても63歳のジジイには見えなかった。よって、さらに老化を微調整。+60歳にしてみても……まだ若い。しかし、+80歳にしてみると……

これだ! これこれ!! これぞまさに桐島(63)といった感じの老け具合。アプリ上の数字だけで計算すると「100歳の桐島」になってしまうが、約40年も逃げ続けている心労を考えると、このくらいの「疲れ」が見えて当然であろう。

・動く桐島(63)

ちなみにこちらの老化アプリ『Oldify』は実に優秀で、老けさせた上に、「くしゃみ」や「あくび」など、被写体を動かして動画で保存することもできる。いろいろ試して、つなげてみると……

本当に桐島が生きているように見える! このアプリ単体では「ハゲ化」等はできないが、それらもとり入れた『様々なタイプの動く桐島』が交番のデジタルサイネージに表示されていたら、案外あっさり発見されるかも!? おやっと感じたら110番だ。

参考リンク:警視庁、iPhoneアプリ『Spectrum』、『Oldify
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

▼すげー似てるけど、オレは桐島ではない