突然だが、あなたは豪華客船でクルーズ旅行をしたことはあるだろうか? おそらく、多くの人が「ない」と答えるはずだ。あるという人は、なんとなく「あるザマスよ」とか言いそうな気がする。そう、ザ・庶民である私(あひるねこ)にとって、そんなものは夢のまた夢だと思っていた……。
しかし! 奇跡は起きた!! なんと、アジアを中心とする世界屈指のクルーズ客船会社「スタークルーズ」に誘われて、2泊3日のクルーズ体験をすることが出来たのだ。人生初の豪華客船。明らかになる意外なコスパぶり。超ビッグなゲストまで登場……。いろいろありすぎたが一言で表現すると、クルーズ最高ーーッ!!
・豪華客船が日本に
まずは事の経緯から説明しよう。2017年7月~11月の期間に、豪華客船『スーパースター ヴァーゴ』がここ日本へやって来るという。大阪と横浜を母港とし、清水・鹿児島・上海に寄港する7泊8日のクルーズだ。『ヴァーゴ』は現在海外を航行中なのだが、日本に来る前に乗ってみませんか? というお誘いを受けたのである。
・2泊3日のクルーズ体験
マジかよ! スタークルーズさん、あんたらロケットニュース24を読んだことないのか? そんな豪華客船なんて、人生で1度たりとも乗ったことないんだけど……。だが、こんなチャンスを逃す手はない! 海の上に出ちまえばこっちのもんだ。向こうの気が変わらないうちに飛び乗ったれーーーっ!!
・巨大すぎる船体
というわけで、母さん私はいま香港にいます。ここから乗船し、2泊3日でフィリピン・マニラへと向かうのである。さあ、香港の夜景を背にいよいよ乗船……っていうかこの船デケぇぇぇええ! それもそのはず。『ヴァーゴ』は東京ドーム約1.5倍の広さを誇る、13階建ての巨大な船なのだ。いや、もはやビルだろこれ。
・ビッグなゲスト登場
その大きさに震えつつ乗船しようとすると、ふと日本人らしき大柄な女性の姿が目に入った。ん~? はて? どこかで見たことあるような……。あれ!? まさか、あの人は……!
し、しずちゃんだぁぁぁぁぁああ! なんとそこにいたのは、お笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんだったのである!! スゲー、本物だよ。しかし、なぜしずちゃんがここに? 実は、今回「スタークルーズ」は「よしもと」とコラボし、『ヴァーゴthe よしもと@クルーズ』というプロジェクトを展開しているのだ。
日本でのクルーズには、よしもと芸人さんたちが一緒に乗船。船内シアターにてスペシャルなステージを披露してくれるのである。しずちゃんは7月22日に出演することが決定しており、その下見に来ていたというわけだ。
いろいろな意味でビッグなしずちゃんだが、実際にお会いすると想像していた以上にチャーミング。一気にファンになってしまい、その勢いでしずちゃん同様 “山ちゃんアンチ” になりかけたぞ。しずちゃんとはこの後も、いろいろな場所で遭遇することになる。
・豪華すぎる内装
それではいよいよ船内へ。中に入った瞬間、しずちゃんに右ストレートを食らったような衝撃に襲われた。ここ、ホテルのロビーですか? 金の馬像にガラス張りのエレベーター。船内であることを忘れてしまいそうな豪華さである。しかしそれは、この先繰り広げられる『ヴァーゴ』無双の始まりにすぎなかった。
・豪華すぎる客室
私が宿泊したのは「オーシャンビュー ステートルーム(バルコニー)」というバルコニーがある客室だ。え、なにここ……超キレイなんですけど。ビジホくらいの部屋をイメージしていたら、高級ホテルのような雰囲気で早くもビビる。バルコニーから見える大海原は興奮ものだ。つい全裸で飛び出してしまった私を誰が責められよう。
・豊富すぎる施設
『ヴァーゴ』にはレジャー施設がいくつも存在し、そのすべての詳細を書き連ねると、この記事はネバーエンドとなる。試しに、私が訪れた施設の一部を思い出しながら書いてみよう。
屋外プール(ウォータースライダー)、レストラン、テラスバー、クラブバー、ショーラウンジ、カジノ、図書室、スパ、シアター、カラオケルーム、ジム、免税店……などなど、挙げていくとキリがない。有料の場合もあるが、その多くは乗客なら誰でも利用可。出来ることが多すぎて、部屋に戻る暇もないくらいだ。
・船の上で食い倒れる
そして特筆したいのが、「食」の充実ぶり。元々クルーズには食事も含まれているが、それ以外にも各国の様々な料理が食べられる有料レストランが備わっているのだ。私は滞在中、なんと8カ所ものレストランを訪れた。8カ所って! ひとつの街かよ!!
メインダイニング「ゲンティンパレス」でのディナーなどは、まさに高級レストランそのもの。味はもちろんのこと、海に沈む夕日を眺めながらの食事は、エレガント以外の何物でもなかった。その思い出、プライスレス。船での「食」については、次の機会にじっくり書かせていただくとしよう。
・ゴージャスすぎるステージ
他にも注目なのは、しずちゃんを始め、よしもと芸人さんが登場するステージの1つとなる「リド」。船の中とは思えないくらい絢爛(けんらん)な大シアターに、足を踏み入れた際、思わず感嘆の声を上げてしまった。いくらなんでもゴー☆ジャスすぎんだろ……。
・意外と良コスパ
ここまで読んで、きっと多くの人が「でもお高いんでしょ?」と思ったに違いない。ところが、部屋や日程によっては、最安だと10万円台前半で乗れてしまうのだ。7泊8日で宿泊費や食事もコミコミと考えると、意外とコスパが良いように思うのだがどうだろうか。
・クルーズの魅力
私はこれまで、移動するなら完全に飛行機派だった。しかし、このクルーズを経験し少し考えが変わった。日の出から真夜中まで、目まぐるしく姿を変える空。それでいて、その下で流れる船での時間は悠然としており、どこまでも自由だ。こんなにのんびりとした旅は、他では体験出来ないだろう。
とりあえず乗ってみろ! としか言えないのは悔しいが、クルーズの魅力をわかってもらうには、実際に乗ってもらうに限る。ただ、も~ちょっと頑張りたいので、クルーズの様子を大量の写真と共に次のページでお伝えしよう。先に言っておくが、乗りたくて震えること必至だ。嫉妬注意で頼むぜ! ああ、あと2週間くらい乗っていたかった……。